キタキチョウ 成虫 卵

モンキチョウと同様によく見かける黄色い蝶である。

モンキチョウよりは少し小さく、翅の裏にモンキチョウの名の所以である紋は見て取れない。

モンキチョウと大きく違うのは、翅を広げている時に上から見ると、前翅・後翅共に端がハッキリ黒くなっている点である。モンキチョウも黒っぽくなるが、キタキチョウほど鮮明ではない。

元々は、キチョウと呼ばれていたが、南の地方に住んでいる系統と、北に住んでいる系統が別種に考えられるようになり、私達が住むような本州に見かけるキチョウは、キタキチョウと分類されたようである。

この蝶は、年に5、6回も誕生しているようで、成虫で越冬する蝶でもある。ゆえに、確かに春先のかなり早い時期から活動している記憶を私も持っている。家族に、「もう黄色い蝶が飛んでいたよ。」と、会話に上る蝶である。

印象として、幼虫で越冬していたモンキチョウが春に成虫になり活動を始めるシーズンになるとモンキチョウが目立つ気がするが、秋頃からは、明らかにキタキチョウも視界に入ってくるようになった印象がある。

そして、モンキチョウよりも警戒心が強いのか、スタミナがあるのか、なかなか飛翔を止めて静止してくれない蝶の印象も持っている。

幼虫の食草は、モンキチョウと同じく、マメ科の植物との事だが、先日もメドハギの小苗の周りをジックリと飛んでいるキタキチョウを目撃していた。

後日、そのメドハギを見たところ、そのキタキチョウが産んだと思われる卵が葉に幾つか付いていた。そちらの写真をアップして、この投稿を締め括ろうと思う。