キアシドクガ 成虫 Ivela auripes (Butler, 1877) 1

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きい蛾だなと感じるのと同時に、「いらっしゃい!」と心の中で呟いている自分がいる。

さて、何て名前の蛾なんだろう?

大きさは、前翅長で3センチぐらい有りそう。

純白で、これだけインパクトのある蛾だと、直ぐに種名に辿り着いた。

キアシドクガと言うらしい。

幼虫の食草は、ミズキ科の植物とのことである。はて、近所でミズキ科の植物って、何だろう?………と書きながら、庭にハナミズキを植えてる人達、多いよなって思った。

昼間にも活動する蛾らしく、成虫の寿命は数日とも書かれていた。幸運な出会いであったかもしれない。

ウスオビヒメアツバ 成虫 Schrankia masuii Inoue, 1979

1週間前に、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

前翅長は、8ミリぐらいだったと思う。

ネット上の画像から、一番近似種を探すと、ウスオビヒメアツバとなる。

そして似ている種としては、ハスオビヒメアツバSchrankia separatalis (Herz, 1905)ーがいる。

見た目的な違いとしては、上翅の中央内縁寄りに大きめの黒い斑が見えるのは、今回の主、ウスオビヒメアツバであり、ハスオビヒメアツバとして認識されている蛾は、この部分に大きな紋様がなくスッキリした感じである。

しかし、ネット上の画像は、もはや、AI の能力も有るんであろうが、種名と特徴の一致しない画像の乱立になっている。

こうなったら、この2種に関しては、時間をかけて、徹底的に発見環境や紋様の差異に関するデータを集めまくって、真実に近寄って行くしかないと思う。

さぁ、次に出会えるのはいつであろう。

クロフテングイラガ 成虫 Microleon longipalpis Butler, 1885

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

前翅長8ミリぐらいのとても小さい蛾である。

なんとなくテングイラガの一種の気がする。テングイラガの名の由来となる頭部(鼻)の辺りが見て取れる写真を以下に。

さて、種名は何であろうと考えたのだが、先日投稿したキマダラテングイラガと比べると、明らかに濃い紋様のパートの色合いが濃く黒っぽい。

ちょっと無責任かもしれないが、今回は、この理由だけで、上の写真の個体をクロフテングイラガとして紹介させてもらった。

ちなみに、クロフテングイラガとキマダラテングイラガの違いは、厳密には交尾器を見て判断出来るものとの情報を読んだが、実際に、ネット上に無数あるテングイラガ達の投稿をした方々が、それをしているとは思えない。

ところで、元々存在していたテングイラガという種が、2016年に、キマダラテングイラガとクロフテングイラガに2分されたらしいのだが、流れ的には、テングイラガからキマダラテングイラガが新種独立して、元々のテングイラガの方は、種名をクロフテングイラガに変更したとのことである。

これが、2016年にクロフテングイラガの種名に変わったものの、学名は変わらず、登録年も1885年となっていることの説明になるかもしれない。