フナガタクチキムシ? Isomira (Paraisomira) oculata(Marseul, 1876).

先週末に我家の外灯下に来ていた小さな甲虫の一つである。

大きさは、もはや覚えていないというのが本当のところだが、6ミリぐらいだったかなぁと朧げな記憶を引っ張り出している。

この日、2匹のこの小さな甲虫を見たが、触角の長さからハムシの仲間を疑った。ただ、上を向いた大きな複眼は、ゴミムシダマシの仲間しかあり得ないよなと調べ始めた。

結局は、フナガタクチキムシという種なのではと結論に至った。写真には写らなかったが、頭部の先に口が出っぱっている特徴も肉眼では確認していたし、大きな複眼の付き方も、フナガタクチキムシと一致するなとは感じた。

栗の花に集まるとの情報もあったが、確かにまだ栗の花は栗の木にぶら下がっているのではと思う。

今回は、複眼の大きさと少し飛び出た口周りで、フナガタクチキムシという種に行き着けたが、我家の外灯下には、1ヶ月ぐらい前から、種を同定出来ない同サイズのクチキムシ(ホンドトビイロクチキムシなのかクリイロクチキムシなのか、それらのミックスなのかが分からない)が多数飛来している。

その迷宮をグルグルと巡っている我家のレギュラーの同サイズのクチキムシより先に、より珍しいと思われる今回のフナガタクチキムシの投稿が出来たことは、ちょっと嬉しい出来事になったかもしれない。

さて、このフナガタクチキムシの生息分布なのだが、しっかりとした情報には出くわせなかった気がする。あんまり出くわせないクチキムシということなのであろうか。

ホンドクロオオクチキムシ Upinella fuliginosa (Mäklin, 1875).

昨晩、久しぶりに車で7,8分ぐらいのところにある雑木林がメインの公園に行ってみた。(昨年は、一度も行かなかった気がする。)

気温も高かったせいもあり、クワガタを筆頭にした昆虫達も活発に活動していたが、幾つかの昆虫達の写真を撮って帰って来た。

大きさは、体長12ミリぐらいであったであろうか。

種名は、ホンドクロオオクチキムシ(オオクチキムシ)。

最近、我家の敷地で見かけたナミクチキムシの投稿をしたばかりであったので、ナミクチキムシかなとも一瞬考えたのだが、ホンドクロオオクチキムシとナミクチキムシは、区別が付きやすい。

先ずは、脚の長さ……ナミクチキムシの後脚なんかは、尾端を少し出るぐらいの長さしかない。

あとは、腹部背側の上翅の形状である。ナミクチキムシを筒型と形容すると、ホンドクロオオクチキムシは、頂上と思われる付近から尾端に向けて緩やかに下降しており、所謂猫背型と言えるかもしれない。

今回、私が見た個体は、大きいとの主観は持たなかったので、大きさの言及はやめておく。

さて、このホンドクロオオクチキムシの分布は、北海道から九州辺りまで。海外の分布は、学名での検索だと、ちょっと分からなかった。

ナミクチキムシ(クチキムシ)Upinella melanaria (MAKLIN,1875) 2

昨晩、我家の外灯下に来ていた甲虫の一つである。

そして、昨晩だけ来ていたというわけでなく、毎年、我家の外灯下のレギュラーと言えるかもしれない。

大きさは、体長9ミリぐらい。凄く大きいというわけでは決してない。

数日前に、微妙に雰囲気が似ているセスジナガキマワリの投稿をしているが、私も昆虫に興味とかを持っていない時代なら、両種は、同種にしか思わないかもしれない。

今回も、どっちって思ったが、キマワリの脚の方が、こんなにムチムチ瑞々しい感じではなく、黒くて硬そうな雰囲気である。

上の写真の個体は、ナミクチキムシ(クチキムシ)である。

国内での分布は、北海道から南西諸島まで。海外の分布を調べようと、タイトルの学名で検索をかけたところ、ノーヒットであった。(そんなわけないだろ。)