マメハンミョウ

最近、近隣の水田の畦道で見つけ、写真に撮っていた。

初めて見た昆虫であったので、なんとか写真に収めようと試みたが、逃げ惑う個体にピントを合わせる事がなかなか出来ないでいた。

一息ついて仕切り直しをしようと視野が広くなった瞬間、付近には4,5匹の群れがいる事に気が付いた。そして、大人しそうな個体を選んで写したのが、以下の一枚である。

『頭部が赤い虫』で検索すると、直ぐに同じ姿をした昆虫がヒットしてきた。

名前は、マメハンミョウ。ただ、マメと名前についているが、大きさは2センチ弱ぐらいはあった気がする。

写真のピントを合わせるのに苦戦していた際に、いっそ摘んで手のひらの上で写そうかとも思ったが、触るとヤバいやつとの勘も働いていた。実際のところ、勘は正しく、カンタリジンという毒成分を持つタイプの甲虫であった。

ちなみに、同じ成分を体内に含む昆虫としては、過去にアオバアリガタハネカクシヒツチハンミョウの投稿をしている。

さて、このマメハンミョウの習性として、成虫は各種植物を食すとの事である。実際、この写真を撮った際の群れも、イネ科の植物を食べていた。

一方、幼虫の方は、イナゴやバッタの卵塊の側に産卵され、近くのイナゴやバッタの卵塊を食べて成長するとのことである。確かに、辺りには、無数のイナゴ類が飛翔していた気がする。