5日前に我が家の窓に止まっていた。
冬は、めっきり昆虫の姿を見かけなくなり、自ら見つけてみようとの気も弱くなるが、寒さが苦手なのは、人間も昆虫も同じようである。
この真冬に活動している蛾と言ったらフユシャクの仲間が浮かんだが、調べたところ、ウスバフユシャクという種に行き着いた。
紛らわしい種が数種居たが、平地に一般的な種で、内横線の鋭角な曲がり具合等から本種と断定した。
幼虫は、ブナ科のコナラやクヌギ他……各種広葉樹が好みのようである。
それにしても、蛾の世界で不思議なのは、昆虫の活動時期として一般的でない寒い時期に現れる種類がどうして居るのであろうかということである。
このフユシャクという蛾の仲間達は、雌の形状に特徴があって、成虫になっても翅を持たないのである。この特徴は、ミノガの仲間にも近い気がする。
今のところ、私は、フユシャクの仲間のメスを実際に見たことはない。こんな寒い時期には、外出の機会も減って当然である。それが本能であろう。