数日前に、我が家の外灯下で見かけた蛾である。既に、フユシャクの仲間は見かけていたが、気温が高まりつつある早春に我家で見かけた蛾としては、本年第一号の蛾の気がする。
大きさは、開張で2センチちょっとといったところ。この蛾の特徴として、上翅が長いところは印象に残ったが、この手の特徴の蛾で思い浮かぶのは、同じナミシャク亜科のチビナミシャクの仲間であろうか。
しかし、大きさが、全然、本種の方が大きいなとの印象を持った。こうした特徴と、早春というまだまだ殆どの蛾が活動期に入っていない時期に目撃したことを考慮すると、ナミシャク亜科のカバナミシャクの仲間が候補に上がってきた。
ウスカバナミシャクと、ナカオビカバナミシャクとで迷ったが、本種は、ナカオビカバナミシャクとしておく。
どちらも似ている気がして、紋様や形状の特徴から分類するよりも、生息している環境の違いから、これらの種の違いを見極めて行きたいと思うので、現時点では、私の中では、写真に撮った種が、どちらであっても大した問題ではない。
ただ、写真の種は、標高25メートル程度の我家の庭で見れたことからも、家の周りのごくごく一般的な樹木の葉を餌に育って来たのかなと思う。
ただ、なんとなくの記憶だが、これらカバナミシャクの幼虫と思しき写真をネット上で見たところ、早春に庭の草むしりの際に、結構見かけるヤツラに似ているような記憶が蘇ってきた。自分の記憶が正しいかも確かめたいし、ちょっと、庭を意識的に探して見ようかなとも思う。