ベッコウガガンボ Dictenidia pictipennis

一昨日、我家の庭で見かけた昆虫である。

大きさは、体長17ミリ弱。

この昆虫は、モミジの木にやって来ていたのだが、一眼で蜂に似ているけど、蜂ではない昆虫なのは分かった。

写真を撮ろうとすると、凄く高いところに飛び去ろうとしたので、咄嗟に近くにある魚網で掬ったのである。しかし、その際に、とても可哀想なことになったが、傷んでしまったのが上の写真である。

弱った個体を写真映りが良いようにと翅を触った瞬間に、腹部の先に鋭い針を確認して、「やっぱ……ハチか?」みたいに、手を退けたが、正体は、ベッコウガガンボというガガンボの一種である。

ちなみに、腹部の先の針まで蜂に似せているというわけではなく、ガガンボのメスの腹部の先は、皆,針みたいに尖っている気はする。腹部の先端が尖っていた上の写真の個体は、メスなんだと思う。

さて、生息分布の方は、国内は、本州、四国、九州では確認されている。海外の生息分布は、韓国からの報告が多数上がっているようなので、朝鮮半島にもいると思いたい。

ホソコバネナガカメムシ Macropes obnubilus (Distant, 1883)

先月の暮れに近所で見かけたとても小さなカメムシの投稿をしてみようと思う。

大きさは、このカメムシは、本当に小さかったのをハッキリと覚えている。体長5-6ミリぐらいだった。

種名は、ホソコバネナガカメムシ。

投稿が遅れてしまった理由は、既に投稿済みと思い、しっかりとした確認をしていなかったからである。

このカメムシの特徴としては、メダケや笹類に寄生するカメムシのようである。

国内の生息分布は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、朝鮮半島南部。中国南部やヴェトナムにも生息しているとの情報もあった。

カキバトモエ 成虫 Hypopyra vespertilio (Fabricius, 1787)

数日前に近隣で見かけた蛾のひとつである。

大きさは、前翅長4センチぐらいの大きな蛾であった。

この蛾が日陰の建物の壁面に止まっているのには、最初、気が付かなかった。蜘蛛の巣に掛かった落ち葉ぐらいに思っていた。ただ、接近した時に、飛び立ったので、大きな蛾であったのかと気が付いたのである。

次に止まった場所も運良く、スマホのカメラが届く範囲であったので、撮った写真が上の一枚である。

大きさや形状から、直ぐにヤガ科トモエガ亜科の蛾であろうなとの予測は付いたが、トモエガ亜科の特徴であるトモエ(巴)紋様の眼状紋が見て取れない。

調べてみたところ、トモエガ亜科のカキバトモエという種類である事を突き止めた。最初は、カギバトモエという種かと認識しそうになったが、ネット上の信頼筋のウェブサイト達が、カギバではなく、カキバトモエという種名で投稿しているので、カキバトモエが正式な種名だと思われる。ちなみに、カキバの意味するものは、今の自分には分からない。

さて、幼虫の食草としては、マメ科のネムノキやアカシアなんかが知られているようである。夜間は、クヌギやコナラの樹液なんかを吸いに来ている瞬間も、よく目撃されるとのことである。

生息分布の方は、国内は、本州から対馬含む九州まで。海外の生息分布は、朝鮮半島、台湾、中国沿岸部、インド沿岸部。一方でまたインドシナ半島や中国とインド国境付近といった標高の高い地帯でも目撃されているようである。