トビイロセスジハネカクシ? Anotylus vicinus (Sharp, 1874)

数日前に我家の外灯下に来ていたハネカクシの一種である。

よく動き回っていたが、とにかく小さい印象が残った。

大きさは、触角の長さを入れないで、3ミリぐらい。

種名は、断定できないが、セスジハネカクシ亜科に属するハネカクシなのは確実であり,その中ではネット上の写真や情報から、トビイロセスジハネカクシという種が似ているのではと思った次第である。

生息分布の方は、国内は、北海道から奄美群島まで生息しているようである。海外の生息分布は、見つける事が出来なかった。

クモガタケシカミキリ Exocentrus fasciolatus (Bates, 1873)

先程、我家の外灯下に来ていた極小のカミキリである。

最初、地面を足速に動く極小の甲虫が目に止まったが、真っ先に認識した特徴が、長い触角だった。一瞬、ヒゲナガハムシの仲間かカミキリムシの仲間か迷ったが、カメラのレンズ越しに見える姿は、カミキリムシのように見える。

大きさは、体長で3.5ミリぐらいしかない。

種名は、あっさりとクモガタケシカミキリと判明。

各種広葉樹の枯れ枝内で育ち上がって来るとの事である。

本種が所属するのは、フトカミキリ亜科のアラゲケシカミキリ族であるが、確かに上の画像の個体をよく見ると,触角や上翔の側面にしっかりとした短い毛が生えているのが見て取れる。

生息分布の方は、国内は北海道から種子島辺りまで。海外の生息分布の方は、韓国からの生息報告があるようである。

イボバッタ Trilophidia japonica (Saussure, 1888)or Trilophidia annulata (Thunberg, 1815)

最近,近隣で見かけて写真に撮っていたバッタの一種である。

ちょっとピンボケになってしまったのが残念である。

大きさは、頭部から翅の後端までで25から35ミリぐらいの間だったであろうか?正直なところ、思い出せないということである。(まぁ沢山いるので、いざとなれば捕まえて定規で計ることも出来るかもしれない。)大体平均サイズ25ミリぐらいの個体はオスであり,雌は更に10ミリぐらい大きいらしい。

さて、種名はイボバッタである。

イボバッタの名前の由来は、上の写真でも分かるように、胸部の背側に凸凹したイボのようなものが見て取れるところであろう。

卵で越冬して、5,6月頃に孵化して、その後、成体になり活動が目立って来るのは、8月頃からということである。

一応,5年前の9月の終わりに投稿済みの種であるが、その時よりは昆虫達を取り巻く諸々の事象に関して知識も増えたので、再投稿してみた次第である。

ところで、このイボバッタを再度調べてみて、興味深い記事を目にしたのだが、所謂、イボバッタTrilophidia japonica (Saussure, 1888)は、実際のところ,Trilophidia annulata (Thunberg, 1815)のシノニム(学名違いの同一種)とみなされたようであるということである。狭義の学名Trilophidia japonica では、国内の本州以南……南西諸島まで生息しているバッタである。しかし,現実的に、Trilophidia annulata と同一となると,東アジアから東南アジア全土を経て、パキスタンの辺りまで生息しているバッタのようである。

ネット上では、簡単には、日本のイボバッタTrilophidia japonica (Saussure, 1888)が独立した別種であることを証明したような文献には、出くわせなかった気がする。