数日前に、ヒタチマイマイの投稿をしたが、その同じ日に、夜に、近所を娘と散歩していたところ、偶然、中大型のカタツムリが、かなりの密度で生息している空き地というか草はらを見つけてしまった。
大きいカタツムリを見かけなくなっって久しいが、家から徒歩数分のところに、こんな中大型カタツムリのパラダイスが在るとは知らなかった。
2メートルを越えるアズマネザサの群落に葛のツタが絡んでいるエリアの側の歩道を懐中電灯を片手に歩いていると、割と低めの位置に1匹のカタツムリを発見。もしかしてと思い、頭上を照らすと、中大型のカタツムリが、彼方此方にいるではないか。ただ大型のものは、2メートル以上の高さに居る事が多く、矢竹(アズマネザサ)をしならせたり、ジャンプしたりで、紋様の違いやサイズの違いを基に数匹づつを持ち帰ることにした。
家で、じっくり観察したところ、どうも、3種類(もしかしたら2種類)のカタツムリがいる事が分かった。そのうちの一つが以下のカタツムリである。
軟体部のマダラ紋様が透けて見えているが、殻の帯の入り方から、ミスジマイマイという種類なのではと思う。
さて、ここで疑問というか疑惑が生まれてきたのだが、最近少しづつカタツムリの知識が増えてきた私は、ミスジマイマイという種類が関東でも、利根川より以西以南の地域の標準種で、利根川より北の地域は、北は青森まで、ヒタチマイマイという種が優先的に生息していた地域という知識を得ていた。
それを考えると、この場所に濃く生息しているカタツムリ達は、いつの時代か分からないが、誰かが放したものが繁殖したのではないかなとの疑念を慎重に持っておいた方が良さそうとの結論には至っている。
この上の疑念を強める要素は、他にも有って、同じ場所に、ヒダリマキマイマイという関東のカタツムリの2大巨匠(もう一方の巨匠はミスジマイマイ)のうちの一つも、同じく濃く生息しているところである。そして、更にもう一種、大型の紋様の無いカタツムリも、生息しているのである。この最後の3種目は、ミスジマイマイの帯が無くなったものとも考えたいが、そこで見られるミスジマイマイの平均サイズより明らかに大きく成長しているのである。
そして、見つけた場所の直ぐ対面には中学校がある。中学の生物の授業で集めた数種のカタツムリを、その野原に放したのではとの疑念も生まれる。まぁ、この辺の私の推理は、今後、近所の少し離れた他の場所で、ミスジマイマイやヒダリマキマイマイの生息場所を見つけた時に覆されることにはなるであろうが……
最後に、その場所で撮った同じツタにミスジマイマイとヒダリマキマイマイが止まっている写真をアップして、この投稿を締めくくることにする。