キボシアツバ Paragabara flavomacula (Oberthür, 1880)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。昨晩だけというわけではなく,ここのところ,時々見かけている気がする。

大きさは、前翅長10ミリちょっとぐらいの蛾ではないだろうか。

種名は、キボシアツバ。自分は、よくキンボシアツバという風に勘違いして記憶してしまっている事がある。昔は、ヤガ科のシタアツバガ亜科に分類されていたが、現在はカギアツバ亜科に属している蛾である。

2年前の5月29日にも投稿していたり,更に過去にも投稿済みの種と確認しているが、今回の写真の方がシッカリしていると思うので、再投稿している。

前回の投稿が、5月の終わりであることを考えると,年に少なくとも2回は発生しているサイクルを持っているかもしれない。

幼虫の食草は,マメ科のクズやヤブマメとのことであるが,確かに,この蛾を見かける場所の近くには,それらの植物は存在している。今のところ,まだ幼虫は,自分の目で確認はした事はない。

さて、このキボシアツバの生息分布は,国内は,北海道から九州まで生息しているのは知られている。海外は、韓国には確実に生息していて、おそらく北上して北朝鮮からロシア沿海州南部までは生息しているものと思われる。

シロスジシマコヤガ  Corgatha dictaria (Walker, 1861)

先週末、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

直ぐに、ヤガ科ホソコヤガ亜科の蛾の気がしたし,既に投稿している種だと思い込んでいた。そして、一応,もう一度種名の確認だけでもしてみるかと照合を始めたのだが、既投稿の種達と、雰囲気は似ているものの、微妙に、違うところがあるのを確証することになった。

大きさは、前翅長8ミリぐらいだったと思う。

種名は、シロスジシマコヤガ。

幼虫の食草は、地衣類とのことである。

生息分布の方は、国内は、本州以南……対馬含む九州まで。海外の生息分布は、韓国、中国東部、東南アジア、インド東南部。

意外とネット上に情報の少ない蛾のような印象は持った。

ツチカメムシ Macroscytus japonensis (Scott, 1874)

ちょうど1週間ぐらい前に、我家の玄関前で写真に撮っていたカメムシである。

肉眼で一瞬でツチカメムシであると分かった。一応写真に撮った感じであったが、4年前の5月10日にしている本種の投稿より,ずっと特徴を捉えた大きい写真が撮れたと思うので、再度投稿してみる。

大きさは、体長で10ミリ弱ぐらいのカメムシである。

種名は、ツチカメムシ。

ちなみに、2個前の投稿で、本種を数段小さくしたヒメツチカメムシの投稿をしているので、良かったらそちらも参照されたし。

さて、このツチカメムシは、成虫も幼虫も、ウコギ科のヤツデやクスノキ科のクスノキやマメ科のクズなんかに集まる事が知られている。最近,庭にヤツデを数鉢増やしたので、この辺が、我家の庭での、このツチカメムシの生息数に影響するのかも,今後観察してみたい。

生息分布の方は国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外は、朝鮮半島からロシア沿海州の南部までと、台湾や中国の東部にもいると思われる。

ところで、このカメムシを見て、いつも思うのは、脚の棘の意味である。脚に棘がある昆虫には、捉えた獲物を逃がさない目的で棘を備えている昆虫も多いが、本種のような草食系の昆虫の脚の棘の意味は何なんであろう?捕食された時に、捕食者に不快感を与えるためであろうか。ゴキブリなんかにも,同じような棘があるが、気になるところである。