ヒバカリ

本年の5月19日に近隣で写真に撮っていたヘビの名前が分かったので、投稿する事にする。

写真を撮ってから、こんなに時間が立ってしまった理由があるとするなら、近隣でよく見かけるシマヘビの黒化型だと思いスルーしていたからであろうか。

写真だとそれなりに大きく見えてしまうが、実際はドバミミズより細いぐらいの幼蛇であった。田んぼ脇にあるブロック板を、ゴミムシでも見つけるかとひっくり返したところ、ブロック板の下に居た感じである。

完全にシマヘビの黒化型だと思い込んでいたが、近隣でシマヘビを見かけるのは、薄暗い雑木林の林縁である事が多く、アオダイショウの領域にシマヘビかと少し珍しいケースだなとは思っていた。

あとは、当初から写真に写るキョトンとした優しげな目は、シマヘビっぽくないなとは少し感じていた。近隣で時々出会うシマヘビの子供は、毒蛇なみにエラが張ってて、紋様もクッキリと幾何学的で、一瞬マムシじゃないよねって、二度見してしまうタイプである。

そんな経緯もあり、もう一度、写真を見返してみたところ、ヒバカリの幼蛇だろうとの結論に至った。根拠は、微かに見える首のところの白いラインと、頭部の鱗の形状である。また、シマヘビの目の上の瞼のところは、微妙に出っ張っていて眼が少しだけ窪んだ位置にある気がする。これが、シマヘビの目つきを鋭くしている要因とも思う。

さて、日本にいるヘビ類は、どの種も都道府県独自のレッドデータで、どこかしらの都道府県が、何かしらの指定をしているケースが殆どだが、そんな日本のヘビ達の中では、ヒバカリは、比較的、珍しい方の種なのかなと思う。

今回の出会いも、日中、ブロックの下に居たのを、たまたま発見した感じだが、夜行性の蛇には、そもそも出会う機会が少ないし、それが夜中に普通立ち寄らないような田んぼの周りだと、尚更の気がする。

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2021年10月4日追記

最近、よく散歩する田園地帯で、木の板の下に居た。直ぐに、あの蛇(ヒバカリ)だと分かった。

今回は、写真を撮ろうとすると、比較的元気よく逃げたので、捕まえて写真に撮ってみた。

噛み付いて来ることもなく、とても可愛い蛇だった。

場所は、最初の写真の場所から程遠くない場所である。

シロマダラ

写真の整理をしていたら、約6年前の写真に面白い蛇の写真を見つけた。撮影年月日は、2014年6月26日。撮影場所は、現在の我家の玄関先。

記憶が蘇ってきたのだが、梅雨の雨混じりの朝方、子供や妻から、「玄関に見たことない小さな縞紋様の蛇が死んでるから見てみて。」と言われ、どうせシマヘビの幼蛇だろうと思っていたのだが、見に行くと、どうも確かに見たことのない蛇だった。出勤前の慌ただしい時間帯だったので、写真だけは撮り、蛇の死骸は近くのコンクリートの上に移し、そそくさと会社へと出勤したのを憶えている。

撮っていた写真からシロマダラという蛇であることは突き止めていたが、帰宅後の夜に、もう一度写した写真が、上の一枚である。

さて、このシロマダラという蛇は、比較的見かけない蛇ということで、珍しい蛇の部類らしい。特徴としては、夜行性、餌はトカゲ類やより小さな蛇等の同じ小型の爬虫類。無毒だけど、捕まえると、果敢に噛み付いてきたりするらしい。夜行性。日本固有種。

自宅の庭では、懐中電灯を片手に夜に草抜きをしたりする事もあるが、我家の庭では、この一回きりしか遭遇したことはない。ただ、その後、一度だけ千葉県の九十九里浜に注ぐ小河川(海まで1キロ圏内)でウナギ釣りをしていた時に、付近の草むらをゆっくりと移動するシロマダラを目撃した事があるだけである。その時見たシロマダラも40センチぐらいのサイズで、細い印象の蛇だった。そして、シロと名前に入っているが、ベースとなる体色は、上の写真と同じように、ピンクグレーだったのを憶えている。

そして、夜行性ということで、なかなか人目につかない蛇であり、時に幻の蛇と言われたりしているようだが、実態は、殆ど知られていないようである。

餌は、トカゲや小型の蛇といった小型の爬虫類ということだが、それだけしか食べないのであろうか?

餌は、どれぐらいのスパンで食べるのであろうか?

夜行性に進化した理由は、どこに有るのであろうか?

どれぐらいの行動半径が有るのだろうか?

直ぐにこういった素朴な疑問が浮かんでくる。

因みに、元々現在の我家の土地に引っ越してきた時に、カナヘビが好みそうな条件が揃った土地であったが、カナヘビは本当に稀にしか出会えなかった。それゆえに、他の地で捕まえたカナヘビを移植しようと、7、8匹玄関近くに放した矢先に、シロマダラが玄関で死んでいた時系列は、はっきりと憶えている。

このシロマダラという蛇は、環境省のレッドデータには、何も登録されていないが、都道府県や自治体レベルでは、絶滅危惧や要注目や、何かしらの危急種に指定している自治体が多い。

アオダイショウ

昨日の久しぶりの夜の庭のパトロールでは、幾つかの生き物に出会ったが、これもその一つ。

睡蓮鉢の中の生き物達(アカガエルのオタマジャクシ、ヌマエビ、メダカ)を観察しようと懐中電灯で照らすと、睡蓮鉢の端に、オタマジャクシの上陸を待ち構えてじっとしている小さな蛇の存在に気がつく。

最初は、何蛇か分からなかったけど、ネットで調べたところ、アオダイショウの子供と分かる。

ゆっくりと茂みに逃げ込む姿を写したのが、以下の写真。

直ぐに何蛇の子供か分からなかった理由は、この幼蛇の茶色ベースの体色が原因。アオダイショウの成蛇の色は、もっと黒青く、そして少し光沢があるみたいなイメージがあったので、アオダイショウの子供っぽいけど、ネットで調べて、確証を得たという流れである。

ちなみに、最初から、シマヘビの子供では無いと、私は踏んでいた。理由は、私が近隣でよく出逢うシマヘビの幼蛇のパターン(紋様)は、これまたシマヘビの成蛇の紋様とは似つかない結構派手めのメリハリのある幾何学的な紋様のものが多いからである。オレンジの点とかも入っていて、その幾何学的な紋様は、一瞬、マムシの可能性はないかと凝視する事になる。頭部の形も首のところが凄く細くなっている(アオダイショウの幼蛇は、首のくびれは、それ程でもない気がする)ので、エラが張って見えて、一瞬毒蛇みたいに思ってしまう。そして、厄介な事に、このシマヘビの幼蛇は、逃げるだけでなく、微妙に頭を持ち上げて、攻撃姿勢を取ってきたりする。

でも、騙される事はない。シマヘビの子供は、シマヘビの子供。

さて、我家の庭での蛇との遭遇は、6年間の内で、今回で3回目。1回目は、結構レアなシロマダラというヘビ。2回目は、モグラが巣を作ってそうな木の根元に居た中型のアオダイショウ。そして、3回目が、今回。

最後に、昨晩見かけたアオダイショウの幼蛇は、朝の出勤途中にも、同じ場所で獲物を待ち構えていた。近づくと、夜より速いペースで、茂みへと逃げ込んで行った。

さて、数年前に2回目のアオダイショウを見かけるようになってから、我が家の芝生を荒らす害獣であるモグラの動きが大人しくなった気がする。気のせいかもしれないが、モグラを退治してくれるなら、アオダイショウのモグラへの抑止力は利用したいね。