ハネナシコロギス

昨晩、我家の外灯下に来ていた昆虫である。

薄く半透明な色合いや翅が無いところから、何かのキリギリスやコオロギの仲間の脱皮したての幼体だと思っていた。大きさは、17ミリぐらいで、意外と大きかった記憶がある。

ただ、先ほど、偶然、ネット上で、この写真の個体と同じような写真に出くわしてしまった。そして、そこには、ハネナシコロギスという種名で、生態の紹介があった。

ブナ科の広葉樹の林床なんかに生息しているようで、昼間は、草を綴ったものの中に隠れていて、夜に這い出して来て小昆虫を捕食したりと活動するとのことである。

この手のバッタの仲間には、随分と出会った気でいたが、まだまだ未知の種に我家の庭で会えるとは……身近な自然の豊かさに感謝である。

ミツカドコオロギ

先ほど、ツヅレサセコオロギの投稿をしたので、コオロギ繋がりで、もう一種、コオロギの投稿をしようと思う。

このコオロギの写真を撮ったのは、一週間ぐらい前だったと思う。場所は、近隣の田んぼの畔だった。畔にあったブロックか石をひっくり返したら、このコオロギが動かず、ジッとしてくれていたので、写真に撮った次第である。

名前は、ミツカドコオロギ。写真を見ても分かるように、頭部の両サイドに結構な張り出した部分が存在する。これは、ミツカドコオロギの特徴と言って良い。写真では分かりにくいが、実際のところ、頭部の上にもう一つ角みたいなものがあり、ここからミツカドコオロギの名が付いていると思われる。

大きさは、15〜20ミリぐらいの間だったと思う。

比較的乾燥した草原とか畑とかに生息しているとの事だが、この個体が居た場所は、田んぼと田んぼの間の畔であり、決して乾燥したイメージの場所では無かった。このことから、種を間違ってる可能性も鑑みて、同じオカメコオロギ属のタンボオカメコオロギを調べてみたが、タンボオカメコオロギは、もっと全身黒っぽく、サイズも一回り小さいようである。

さて、このミツカドコオロギの鳴き声であるが、ツヅレサセコオロギ同様に、ちょっと現時点の自分には、自然下で泣き声を聞き分けれるまでには至っていない。ワンシーズンに一種みたいな感じで、家の中で小さなケースで飼育して、鳴き声を聴き続ければ、身体がコオロギ達の鳴き声を覚える可能性はあるので、来年からは実践してみようかなとも考える。

まぁ、現実的に実践する余裕は無さそうだが……。

最後に、ツヅレサセコオロギの投稿で触れたが、同一種のコオロギの泣き声に、幾つかのバリエーションがある点への疑問が解決した。少なくとも、コオロギの仲間達には、ひとり鳴き、口説き鳴き、脅し鳴きといった状況によって鳴き声が変わる種が多く存在するようである。また、音を出すための翅を動かす筋肉に影響が出るのか、気温によっても鳴き声のテンポが変わったりするようである。

ツヅレサセコオロギ

数日前に、ちょっと人工的な環境下にあったブロックをひっくり返したら、このコオロギが1匹だけ鎮座していたので、写真に撮っていた。

写真は随分拡大してしまったが、実際の大きさは、1,5〜2センチ弱ぐらいではなかったであろうか。

調べたところ、ツヅレサセコオロギなのではとの結論に至った。

さて、このツヅレサセコオロギのツヅレサセの意味が、ネット上にヒットしてくる色々な人の紹介記事を読むだけでは、なかなか書いてあることに「あぁ〜」といったいった具合に頷けるまでは至れなかった。

ただ、最終的に、皆の書いてあることを、自分なりに統合して納得が行くものに統合してみると、そもそもツヅレ(綴れ)サセ(刺せ)の意味は、綴れがボロの着物の意味で解釈して、刺せの部分は、裁縫で補修しろみたいな意味に取った。

そして、ここからは少し飛躍するが、要は、秋の夜長にこれから来る冬の到来に向けて、昔の人が着物の補修をしている時に、おそらく土間かなんかで鳴いているコオロギのイメージから、このツヅレサセコオロギの名前が付いたのかなと納得してみた。

さて、このツヅレサセコオロギの鳴き声ってどんなものであろうと、ネット上で色々聞いてみたが、どうも鳴き方が一つではないようである。ちょっと、現時点の自分には、自然下で、ツヅレサセコオロギの鳴き声を聞き分けることには自信が無いというか、ハッキリと出来ないと思うと言っておく。

と、同時に、この鳴き方の違いが、どんな条件下で起きるのかを突き止める事が重要というか、凄く興味が湧いて来た。