数日前に近隣で、アゲハチョウの死骸を見つけた。
色合いが黄色味がかっているところから、キアゲハを期待していたが、ナミアゲハも随分と黄色味を帯びた個体がいるのは知っていたので慎重に調べてみた。
結果、期待通りキアゲハである事を確認した。
大きさは、前翅長で45ミリぐらいだったと記憶している。
普段からキアゲハっぽい蝶が、少し高いところを高速で移動している光景には出くわすが、もし網を持っていたとしても、捕まえれるかは自信が無かった。少し大袈裟に例えて言うなら、清流に泳ぐ鮎やハヤの1匹に狙いを定めて網で捕まえるような難易度である。そして、トンボ達と違って縄張りがないのか、一度逃した個体は、戻って来る事なく、何処かへと行ってしまうのである。
なので、今回、このような死骸という形でも、綺麗なキアゲハの写真が撮れた事はラッキーだと思う。
さて、このキアゲハという蝶は、他のアゲハチョウの仲間と幼虫の好む食草が違っていてセリ科の植物を好むらしい。これは、アゲハチョウの仲間にしては進化なのか、元々の本来の行動様式なのか、私には分からないが、とにかくセリ科の野菜のニンジンやパセリなんかにも幼虫が付くとのことである。
近隣で、私が見かけたキアゲハの幼虫はキク科のアメリカタカサブロウを食べていた。
これまで、高速で飛んでいる姿を目撃するばかりだが、マジマジと見ると、やはり気品のある綺麗なアゲハチョウの気がする。