アオスジアゲハ 幼虫

本日、祝日であったが、少しだけ仕事に行った。

平日と違い、人気のない敷地の中で、もう10年近く目にしている常緑樹の幼木を眺めていたら、隣接するコンクリートの上に蛾か蝶の糞の痕跡を発見。

この糞の主を見つけようと、少し意識的に目を凝らすと、以下のような幼虫を発見した。

イラガの幼虫を連想させる刺さると痛そうな刺が印象に残るが、イラガの幼虫にしては大き過ぎる。

『黒いトゲのある緑の幼虫』で検索すると、直ぐにアオスジアゲハの幼虫がヒットして来た。おそらく終齢間近のステージにある幼虫と思われる。

アオスジアゲハと言えば、毎年上空の高いところを高速で飛翔している姿を見かけるが、滅多に地表近くで静止しているところには出くわさない蝶である。

ただ、幼い時からアゲハチョウの一種として毎シーズン目にして来た馴染のある蝶である。

そして、一般の人達も興味を抱き易いアゲハチョウの一種という事もあり、もっともっと増えて、人の目に触れる機会が増えるのと同時に、自然に関心を持つ人達が増えていく事に、一役買って欲しいとも思っている蝶である。

我家の庭にも、この蝶を呼ぶために、アオスジアゲハの何か食草樹を植えるかと、たまに思ったりもしていたりする……このアオスジアゲハのためにだけである。(笑)

最後に、今回、アオスジアゲハの幼虫を数匹見つける事が出来た常緑樹(クスノキ?)は、建物の犬走りのような場所に意図せず生えてきたもので、大きくなると、途中で切られ、再萌芽の繰り返しをしていると思われる樹高2,5メートルぐらいの木である。

正直、10年以上、視界に入っていたはずの木だが、アオスジアゲハが産卵に来ている瞬間を見た記憶は無い。

ただ、アオスジアゲハが、毎年産卵に選んでくれる木なら、来年は、子供との観察用に数匹幼虫を持ち帰って来てみようかとも思った。

ナミアゲハ 幼虫 成虫

本日のイモムシは、アゲハチョウの幼虫。庭に無造作に植えられてる数種類の柑橘の木で、毎年見つける事が出来る。ただ、一つの木に居ても、2匹ぐらい。

我が家に植わってるというか、北風を生き抜き辛うじて生き残ってる成長しない小さな柑橘類の木達を、アゲハチョウは、毎年産卵の場所に選んでくれる。

さて、先日見つけたアゲハチョウの幼虫は、既に成長も随分進み、大きい。すでに緑色になっていることから、脱皮を繰り返した5齢幼虫なのかな。

因みに、アゲハチョウの幼虫は、5回目の脱皮をして鮮やかな緑色に姿を変えるまでは、黒字に白い模様が混ざる地味な色彩。一見すると、まさに鳥の糞。擬態ってやつだね。

我が家の庭先のアゲハチョウの幼虫達も、そろそろ蛹の期間を経て、羽化して、あの馴染み深いアゲハチョウへとなって行くのかな。

アゲハチョウさんへ……あのゆらゆらとした優雅な飛び姿と、クリーム色に黒のとても目立つ色彩で、人々の目と心を、思う存分魅了した後は、また、我が家の小さな柑橘の木達に、産卵の為に戻って来てくださいね。