休憩場所によく選ぶ小川の土手で、現在、様々な小昆虫達の目覚めを実感出来るが、この小さな蝶もその一つのようである。
シジミチョウと言えば、私の家の近隣では、ヤマトシジミばかりが目立ち、続いてベニシジミかウラナミシジミが目につく感じだが、今回飛んでるシジミチョウ達は、なんか違う気がした。
なかなか静止してくれないシジミチョウも多い中、今回は羽化直後なのか、警戒感薄く静止してくれる個体が目立った。
初めて自分で撮った写真でマジマジと見ると、何とも美しいカラーリングをした蝶なのであろうと確認出来た。縁取りも、現場での目視だと白に見えていたが、薄い何とも霞んだ水色なんだと気付いた。
ツバメシジミのツバメの部分は、上の写真でも分かるが、後翅の下部に少しだけ出た尾状の突起から来ていると思われる。このちょこっと伸びた突起をツバメの尾とかに擬えたんだと思われる。
ちなみに、雌の翅の表の色は、もっと黒っぽいらしい。
続いて、翅の裏面が判る写真を一枚。
幼虫の食草は、マメ科の植物という事だが、辺りを見回した時に、シロツメクサにカラスエンドウが目に付く。これからのシーズンは、葛(クズ)なんかも芽生え始める。
個人的には、マジマジと見るとなんとも綺麗な蝶だと気が付いたが、実際、この蝶の静止する瞬間を追いかけて時間を費やしてみようと考える人達は少ないであろう。
この蝶が小さく視覚的インパクトに欠けることも、この蝶が今後人間界でのスターにならない事を予感させる。
ただ、人間界にも自然界にも、よく見るととても魅力的な美しいものがいっぱいある。
重要なのは、何事も深くよく見ること。