ホソオビヒゲナガ 雄 Nemophora aurifera (Butler, 1881) 2nd

昨晩、我家の外灯下で見かけた蛾の一つである。

直ぐに、蛾の名前は分かったが、我家の外灯下にも飛んで来るんだと意外に感じた。(一応、3年前の5月13日に投稿済みの種である。)

大きさは、前翅長8ミリぐらいの蛾である。

特筆すべきは、その長い触角であろう。この長いのは雄の特徴であり、雌は、この半分以下ぐらいに短い。

種名は、ホソオビヒゲナガ。

1ヶ月ぐらい前から、近隣の自然下では目に出来る蛾である。重そうな触角のバランスを取り、凄いゆったりと飛んでいる蛾である。

幼虫の食草は知られていないとの事だが、この蛾を見かけるエリアに共通する植物を絞っていけば、突き止められそうな気はする。

我家に飛んで来たのが意外と感じた理由は、我家の敷地で、この蛾が飛んでいるのを一度も見たことがないことと、家の近所でも、飛んでいるのを見た記憶がないのである。ただ、家の近所の場合は、見落としがあって、意外と近場で発生しているのかもしれない。

このホソオビヒゲナガの生息分布は、北海道から九州(対馬含む)まで。海外の生息分布は、韓国や台湾にもいるようである。

ホソフタオビヒゲナガ 成虫 Nemophora trimetrella (Stringer, 1930)1

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長で1センチないぐらいである。

マダラガ科に、確かこんな感じの(キスジホソマダラ)いたよなと思い出し、マダラガ科を当たるが、脚の太さや触角の太さが、マダラガ科とは違うということにも気が付いた。

すると、意外と触角が長いよなという点にも偶然辿り着けた。

そして、ヒゲナガガ科を当たると、ホソフタオビヒゲナガという種だと判明。

幼虫の食草に関しては、簡単にはネット上では、出て来なかった。

ホソオビヒゲナガ 成虫

少し前に、小川沿いの土手や草原等ちょっと開けた場所で、クロハネシロヒゲナガという触角が非常に長い蛾の乱舞に出会い感動した投稿をしたが、原っぱとは違う環境の森の中には、また別の触角の長いヒゲナガガの仲間が居ることに気が付いた。

前出のクロハネシロヒゲナガと比べると少し髭が細い印象で、髭のインパクトはクロハネシロヒゲナガの方が強い(触角も体長の割には少し短いように見えるが、これは触角の細さから来る錯覚かもしれない)が、ヒゲナガガの一種には違いない。

名前は、ホソオビヒゲナガ。

幼虫の食草は不明と書いてある紹介記事が多いが、森の中で見かける事からも、枯葉の可能性も大いにあるのではと推測している。

クロハネシロヒゲナガもこのホソオビヒゲナガも、髭が重いのか、とてもゆったりとした飛行をする。飛んでいるのを眺めているだけで、なんか癒される。

本日も飛んでる個体を目で追っていたら、とある葉裏に止まったのが見えた。ただ、身体が隠れても、長い髭(触角)は葉からはみ出している。その細い触角を掴めるものなのだろうかと指で摘んでみたら、触角は意外と強度のあるもので簡単に捕まえることが出来てしまった。

その時の写真を以下に。

写真だと伝わらないが、翅は銅色の金属光沢が、かなり強いのが見てとれた。