ムジホソバ? 幼虫 

最近、この蛾の幼虫を見かけて写真に撮っていた。

見かけたというが、現実のところ、雑木林に転がる太めで短めの朽木をひっくり返した瞬間に、その朽木が真っ二つに割れたのである。(元々ヒビが入っていたんだと思われる。)そして、その割れた内部に、潜んでいた次第である。

大きさは3センチぐらいで、普通の蛾の幼虫に比べると寸胴でずんぐりした印象である。

直ぐに、ヒトリガ科コケガ亜科の幼虫であろうとの知識は持っていたが、このヒトリガ科の蛾の幼虫達は、成体がしっかりと分類されている割には、どの幼虫がどの成虫になるか、しっかりと結びつけられていない世界かもしれない。

ゆえに、迷宮に入りそうだったが、ある方のネット上の記事の中で、同じ見た目の幼虫をムジホソバの幼虫と紹介されている記事があり、私も、それに便乗させてもらう。

餌は地衣類だと思うが、今度は、持ち帰り飼育を試みようとも考えてたりするが、果たして、成体になるまで、育てられるか、正直自信はない。草原に住むヒトリガ科の幼虫達を飼育した経験は何回かあるのだが、思いの外、死なせてしまっているのも認める。

キシタホソバ 成虫 幼虫

先週末に近所を散歩した時に見かけて、写真に撮っていた蛾である。

日中にクズの葉の上に居た。

過去に家の外灯下に来た個体を写真に撮って、キマエホソバという類似種の投稿をしているが、そのキマエホソバの写真とそっくりなのであるが、違いと言えば、翅の縁の黄色い部分である。キマエホソバの方は、もっと黄色の縁が太く、このキシタホソバと思われる蛾の方は、縁の黄色い部分が殆ど見えない。

という事で、この写真の蛾を、キシタホソバと同定したが、正直なところ自信が無いのも事実である。

そもそも、このヒトリガ科のコケガ亜科の似た雰囲気の蛾達は、餌も皆地衣類で、サイズも似たり寄ったりで、本当に紛らわしくて、細かく種を分けなければならないものなのかと、心の中で呟きたくなる自分もいる。

おまけに、メスとオスとで、色合いの雰囲気が変わり、更に、種の区別を複雑化させてくれる蛾の仲間である。

ただ、近隣で時たま見かける蛾達なので、見かける度に、外見上の差異以外で、何か種の特定に繋がりそうな環境条件等を見い出して行ければなと考える。

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2021年4月1日追記

ちょうど1週間前ぐらいに、この蛾の幼虫の写真を撮っていた。

本年初の蛾の幼虫との遭遇でもあったが、この古びたコンクリートの壁面にじっとしていた。

ただ、コケガ亜科のキシタホソバの幼虫と分かれば、頷ける。餌が地衣類なので、コンクリートの表面の苔を食べていたものと思われる。

キマエホソバ 成虫

5月25日に我家の外灯に寄って来て、写真に納めていた蛾の紹介をする。

日が少し経ち、記憶が曖昧になって来ているが、体長で 15ミリ〜20ミリぐらいのサイズだったと思う。

調べていると、似た種類にキシタホソバという種が存在したが、本種キマエホソバの方が、前翅の縁の黄色部分がハッキリ太い感じはする。

このキマエホソバの幼虫の食草は、地衣類、所謂コケである。

この時の一回以来、家の外灯下では見かけていないが、我家の庭で成長してきたものと思われるので、そのうち、このキマエホソバの幼虫を突き止めれればなと考える。

ちなみに、庭で過去に見かけたヨツボシホソバ(同じヒトリガ科に属し、同じく地衣類を餌にしている)の幼虫が、このキマエホソバの可能性がないかと詮索したが、どうも2種の幼虫には、ハッキリとした差異がありそうである。