ギフウスキナミシャク 成虫 Idiotephria debilitata (Leech, 1891) 標高1400メートル 長野県

先週末、一泊で長野県に行く機会があった。宿泊先は、標高約1500メートルに立地していた。

限られた時間であったが、宿の周りを散策すると、以下の蛾が目に留まり、写真に撮っていた。

大きさは、前翅長15ミリぐらいだったと思う。

調べたところ、あっさりと、ギウウスキナミシャクという種に行き着いた。

もうちょっと良い写真を撮っていた事に気がついたので、そちらも。

幼虫の食草は、ブナ科のカシワ、コナラと紹介されている投稿が多かったが、標高1500メートルに生息していた事を考えると、ブナ科のミズナラに置き換えられるのかなと考える。

国内では、北海道から九州まで生息している蛾らしい。国外では、シベリアにいるとの紹介も目にした。

ネモンシロフコヤガ 成虫 Sugia idiostygia (Sugi, 1958)

三日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

 

前翅長15ミリぐらいだったと思う。

調べたところ、スジシロコヤガと似てると思ったが、スジシロコヤガの目撃場所が高地に集まっている事に気が付いた。こうなると、今回の目撃場所のような平地の標高25メートルぐらいの場所にもいるであろうかとの疑問が生じた。

そして、ここで、ネモンシロフコヤガという似ている種が存在している事を知った。(過去にも、我家の外灯下で似たような蛾を見ていた記憶があったので、過去の投稿を確認すると、ネモンシロフコヤガは不鮮明な写真で投稿済みではあった。)

ネモンシロフコヤガの特徴として、中央下部の白い横条が、片方づつ横に寝かせた数字の3みたいに見えるという点を知った。すかさず、スジシロコヤガのネット上での画像を確認すると、この白い横条が真っ直ぐである事を見てとった。この時点で、スジシロコヤガが外れた。

標高1500メートル付近で目撃されているスジシロコヤガが候補から外れてくれたのは、私個人的には、嬉しい方向であった。

スジシロコヤガの多くの投稿で、幼虫の食草は、クマザサと書かれていたが、平地の似た雰囲気の種のネモンシロフコヤガの幼虫の食草も、ササ類なのではと類推したくなった。

ちなみに、白い横筋がクッキリ見えるのは雄の特徴であり、雌は、ボヤけて太い帯みたいに見えると書かれている方がいた。これは興味深い情報で、ここがボヤけた個体を、シロフコヤガとして、過去に投稿していた気もしてきたので、このテーマに関しても、今後、慎重に、ネモンシロフコヤガのメスではないのか等を見抜いていきたく考える。

クロスジシロヒメシャク? 成虫 Scopula pudicaria (Motschulsky, 1861)

三日前に、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

この日の記憶では、開張3センチと言いたいところを抑えて、実際正確には、27ミリぐらいなのかなと目測したのを覚えている。

特徴としては、この手の似通った蛾達の中では、黄色でも灰色でもなく、翅が白に近いと感じた。あとは、写真を見て分かった事だが、翅の極小の散りばめられた点が疎で少ない印象を持った。

うーん。確証はないが、クロスジシロヒメシャクという種が近い気がした。ただ、クロスジシロヒメシャク自体が、ネット上にそれほど情報が多くなく、まだまだしっかり特徴が確立されていない種の気もしたが……。

一応、クロスジシロヒメシャクの幼虫の食草は、バラ科のワレモコウ との事である。ワレモコウ は、近隣の小川沿いとかで見かける植物で、近所にないとは言い切れない。

さて、過去に、似たような蛾をヤスジマルバヒメシャクというタイトルで投稿している事を、先ほど、確認した。この手のヒメシャクに関しては、種名を確証するには、もうちょっと自身でデータを積み上げていくしかないと感じる。次会えるのは、いつであろう。