ウスバミスジエダシャク 成虫 Hypomecis punctinalis conferenda (Butler, 1878)

最近、近隣でこの蛾を見かけ、写真に撮っていた。

大きさは、開帳で4センチないぐらいだったと思う。いい加減な記憶だが、37ミリぐらい。

先ほど投稿したフトオビエダシャクでも書いたが、この色合いでこの手の紋様のシャクガを同定していく作業は骨が折れる。理由は、似た種が多く、おまけに型が一つではなく、変異も多いからである。

ただ、少しづつ勘を掴んできたのか、比較的あっさりと、ウスバミスジエダシャクであろうとの結論に至った。大体、5月〜8月の間に現れる蛾のようである。

幼虫の食は、多岐に渡るようで、ここでは個別に記載しないが、この蛾がいたを見渡す限り、ブナ科のクヌギかコナラと言っておくのが無難に思える。

紋様のパターンだけが似ている種にオオバナミガタエダシャクがいるが、今回のウスバミスジエダシャクの方が全然小さいのと、後翅後端の切れ込み(波打)がオオナミガタエダシャクの方がクッキリしている気がする。

また、学名で検索したところ、Hypomecis punctinalisで検索すると、殆ど同じ特徴の写真と共に、東方の方へは、中央ヨーロッパまで生息している蛾だという事が分かった。

フトオビエダシャク 成虫 Hypomecis crassestrigata

最近、散歩中に、この蛾を見かけ、写真に撮っていた。

大きさは、開帳で35ミリぐらい。

シャクガで、この色合いこの紋様だと、変異の幅も考慮すると、種を特定するのがうんざりするが、今回は根気よく潰していこうと思った。

ネット上のシャクガの図鑑の類と睨めっこすること……10分。

フトオビエダシャクで間違いないと思う。(変異の多い蛾なので、なかなか外見からの種の特定には時間がかかると思う)

幼虫の食草は、ヨモギ。確かに、この蛾がいた近所は、ヨモギは沢山ある。

ネット上で一般的に見つけられるフトオビエダシャクの生息地は、北海道から九州までとシベリアとあるが、このシベリアの裏を取るために、学名でネット検索したところ、北海道や樺太の対岸の辺りと書かれている英語の記事を見つけた。おまけに、その地のフトオビエダシャクの個体写真も載っていたが、色合いは全然違うが、紋様のベース位置は、ピッタリと一致していた。

ここで気になったのは、ヨモギって、そんなに北の方まで生えているのかということである。調べたところ、北の地方には、北の地方特有の様々なヨモギが生えている事を知った。

ハガタベニコケガ 幼虫

最近、コナラかクヌギの巨木を眺めた時に、この蛾の幼虫を見つけ、写真に撮っていた。

大きさは、25ミリぐらい。直ぐに、コケガの仲間の幼虫だろうと予想は付いたが、調べたところ、ハガタベニコケガの幼虫だろうとの結論に至った。

ハガタベニコケガの成虫は、昨年、我家の外灯下で見かけて投稿済みだったのを覚えているので、そちらを参照して頂ければと思う。

コケガと種名に付くぐらいなので、幼虫の食すものは地衣類である。