モンクロギンシャチホコ 成虫

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。随分メリハリのある紋様だと思い、直ぐに種名に辿り着けると思ったのだが、微妙な紆余曲折があった。

大きさは、前翅長で15ミリぐらいだった。止まり方から、ヤガ科の蛾であろうとの推測を元にヤガ科のそれらしき亜科を当たるのだが、ヒットして来なかった。

ここで、こうした昆虫達を意識して観察し始めて2年ぐらいの経験と勘が生きた。翅の内側の切り込み(凹み部分)が、ヤガ科の蛾にしては微妙に鋭い気がした。この時点で、シャチホコガの仲間の可能性が頭を過ぎり、シャチホコガ科を当たると、直ぐにモンクロギンシャチホコという種が浮上してきた。

ヤガ科の蛾を当たっているだけなら、種には辿り着けなかったであろう。壁にぶつかったら、目先(やり方)を変えるのも重要とつくづく思った。

さて、モンクロギンシャチホコの幼虫の食草は、バラ科のナシやソメイヨシノやザイフリボクとのことである。ここで、ザイフリボクだが、所謂ジューンベリーの事だと思う。

この蛾が止まっていた場所の目と鼻の先には大きく育ったジューンベリーが植っている。このジューンベリーで育ちあがって来たとしたら、何とも気持ち良いぐらいの型通りである。

ちなみに、このモンクロギンシャチホコ……一昔前は、準絶滅危惧種にしていた都道府県も幾つかあったみたいで、現在も大阪府が準絶滅危惧種に指定している。

フサキアツバ 成虫

昨晩、我家の敷地に現れた蛾である。現れた場所は外灯下というよりは、地べたでハロゲンランプを点灯させたら、近くの茂みから寄ってきた感じである。

大きさは、前翅長で15ミリぐらいあったと思う。最初は、翅を拡げて止まっている姿から、シャクガの仲間かと思ったが、よく見ると嘴がクルッと後方に反り返っているのが確認出来た。

こうなって来ると、ヤガ科クルマアツバ亜科の蛾であると思い、調べると、フサキアツバという種に行き着いた。

ただ、このフサキアツバというのが曲者で、インターネット上に投稿が数える程しかないのである。1ページ分もヒットして来ない。こんな事あるのか?似た名前の誤記の可能性も考慮に入れて、フシキアツバと検索したところ、全く別の外見の蛾が多数ヒットして来たが、フサキアツバ………どうして、投稿が殆どないのであろう。別名、もしくは正式名称が違うのであろうか?

当然、幼虫の食草も分からなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

同日の追記

フサキアツバというのは、フサキバアツバの誤記である事が分かった。同時に、自分自身の投稿でも、この同じ蛾であるフサキバアツバの投稿を既にしていた事を確認した。

シマフコヤガ 成虫

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、開張で17ミリぐらいだった。サイズと頭部の雰囲気から、ヤガ科コヤガ亜科に属する蛾の気がして、コヤガ亜科を当たると、直ぐにシマフコヤガに行き着いた。

幼虫は、地衣類(コケ)を食べるとのことである。