モンシロムラサキクチバ 成虫

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾である。

大きさは、体長で3センチあるかないかで、大きめの蛾であった。名前は、モンシロムラサキクチバ。

似た種に、モンムラサキクチバがいるが、このモンムラサキクチバの幼虫の食草は、マメ科のフジやネムノキという事で、一瞬、モンムラサキクチバと思いたくなったが、上の写真の個体には、前翅の後縁の中程辺りに白いスリットみたいなものが二つ見て取れる。この特徴は、モンムラサキクチバではなく、モンシロムラサキクチバの特徴なのである。

よって、上の写真の個体は、モンシロムラサキクチバだと思う。モンシロムラサキクチバの幼虫の食草は、キンポウゲ科のボタンヅル。ボタンヅルかセンニンソウか分からないが、近所の野山には自生してはいる。

写真のイメージからは辿り着けなかったが、ヤガ科シタバガ亜科に属する蛾である。

違う角度からの写真をもう一枚。

エゾヨツメ 成虫

本日は仕事が休みだったので、雨の中、早朝に近所のコンビニに歩いて買い物に出かける。

途中、道路上に枯葉っぽい雰囲気の蛾に見える物体を発見。買い物を済ませた帰宅途中に、スマホを持ってきていない事に気が付き、こうなれば拾い上げて家まで持ち帰り写真に取る事にした。

拾い上げて気が付いた。彼女が生きている事に。

蛾としては、かなり大きな部類だったので、直ぐに種に行き着くと思い、大型の蛾がいる科を当たっていくが、一巡では見つけれなかった。そして、色合いの変異を考慮に入れて、もう一度、大型の蛾達と照合していくと、ヤママユガ科のエゾヨツメだなという結論に至った。

そして、このエゾヨツメという蛾が、イボタガと並び、春先に現れる大型の蛾の人気種であることを知った。確かに、写真を見る限り、大きな青っぽい紋は人目を惹く。私が見つけたエゾヨツメは、地味目な個体だと感じる。

さて、このエゾヨツメの幼虫は、ブナ科のコナラを筆頭に科を超えて色々な樹木の葉を食べれるらしい。また幼虫の姿もヒメヤママユの幼虫に角が生えたみたいで、是非とも出会ってみたい容姿である。

このエゾヨツメの大きさは、雌で開張9センチぐらいあるようで、雄はそれよりは少し小さい。自分が持ち帰ってきたエゾヨツメは、前翅長で45ミリぐらいある(定規で測った)ので、メスなのかなと思う。

目下、部屋の中で温まり、完全に体に付いた水気は乾いている。運良く夜に羽ばたけるほどに回復したら、外へリリースしてあげようと思う。

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2021年4月6日追記

昨日、救助したエゾヨツメが、知らない間に室内の何処かへと消えてしまった。しかし、就寝しようと電気を消すと、飼い猫が不穏な動きをしているのを察知する。

電気を付けたところ、飼い猫に咥えられているエゾヨツメを発見。すかさず、飼い猫から取り上げ、少し寒い屋外へとリリースしてあげた。

リリース前に撮った写真を以下に。

飼い猫は、何故蛾を取り上げられたか分からずに、イジけた鳴き声と共に、他の部屋へと移動して行った。

フタテンアツバ 成虫

この蛾も、本日先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾である。

名前は、フタテンアツバ。大きさは、前翅長で1センチ弱ぐらいの小さめの蛾である。

幼虫の食草はイネ科のチヂミザサ。チヂミザサなら、我家の庭の未踏エリアに生えてくる。

我家の敷地生まれの蛾であろう。