キクキンウワバ  幼虫

昨日、家の庭の草むしりをしていると時に出現。

比較的大きな緑色のイモムシ(毛虫)。正直、この緑色のイモムシの種名に辿り着くのは困難が予想されると感じたが、一応、掌に乗せて写真には撮ってみようと思った。

しかし、その時、この太めのイモムシが、シャクトリムシのスタイルで移動を始めたのであった。こうなってくると、シャクガの幼虫を当たれば良いのかと、俄然、種名特定へのモチベーションが上がったのだった。

そして、更にラッキーな事に、これまでの情報を元に、ネット検索をしていたところ、シャクトリムシのように移動するのは、シャクガの幼虫だけではないとの記事に出会したのであった。

あとは、とんとん拍子で種に辿り着くことができた。

名前は、ヤガ科のキクキンウワバ。

鮮やかな緑色の体表に黒点を散りばめ、疎に毛が生えている。身体は太めで、頭部の方が小さく窄まっている。そして、イメージとは違い、シャクトリムシのように動く。

とても可愛らしい蛾の幼虫である。

一応、キクキンウワバという名が付いているぐらいなので、幼虫は菊科の植物は食べれるのであろうと思う。ただ、我家の庭での発見場所は、シソ科のロシアンセージが咲き誇っているまさにその株元のイネ科雑草を除去していた時に、上から落ちてきたみたいな感じであった。上から降ってきたけど、キク科と言えば、厄介なハルジオンのロゼットが近くには結構あった。

果たして何を食べていたのであろう?

ウスベニコヤガ  成虫

昨日、仕事中にツツジの植栽の上に止まっているのが目に留まったので、スマホをポケットから取り出して早技で写真に撮っていた。

帰宅後に調べたところ、比較的直ぐにウスベニコヤガという種であることが分かった。

大きさは、この手の蛾にしては小さくて、開帳で2センチぐらいだったのではと覚えている。このウスベニコヤガの大きさに関しては、今回私が目にしたウスベニコヤガは、本年2回目の発生のものと推測できるが、シーズン2回目の個体達は、1回目の発生時のもの達より小型との事である。(蛾の世界では、よくある事だが……)

また、ある方の投稿がとても参考になったのだが、以下のような事が書かれていた。

● 1回目の発生時の個体は、暗い色合いのものが多く、2回目の個体達は、薄い色合いのものが多い。

● 幼虫の食草は、日本では知られていないが、海外では針葉樹に付く地衣類と思われている。

● 私の撮った写真でも写っているが、ウスベニコヤガの頭部は、1回目の発生時も2回目の発生時の個体も、黄色っぽい色合いである。

以上のような感じである。

また、名前にウスベニと付いているが、私が見た個体からは、紅色の印象を薄くとも受ける事は無かった気がする。

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2021年8月6日追記

昨晩、我家の外灯下に来ていた。色合いの個体変異が大きい蛾の気がするが、この暑い夏の時期に、近隣で結構見かける気がする。

カクバネヒゲナガキバガ  成虫

昨晩、家の外灯下に来ていた蛾である。

大きさは体長1センチにも満たないとても小さな蛾である。それにしても、白く太く、体長と比べて全然長い触角が目を惹く蛾である。

この特徴から直ぐに、ヒゲナガキバガ科のカクバネヒゲナガキバガという種名が判明。

幼虫の食草は枯葉である。