シロシタホタルガ 幼虫

最近、近隣の雑木林では、蛾の幼虫達が目に付くようになって来たが、以下の幼虫もそのひとつ。

サワフタギの木に居た。写真だと分からないと思うが、ふっくらしてとても大きな幼虫に感じた。

このシロシタホタルガの終齢幼虫のマックスサイズが27ミリぐらいとの事だが、30ミリぐらいありそうな丸々太った個体であった。

このシロシタホタルガの幼虫の食草は、ズバリ、サワフタギにタンナサワフタギにクロミノニシゴリといった樹木の葉であるようである。

以前、見つけたホタルガの幼虫もそうだが、このシロシタホタルガの幼虫も、毒針系ではなく、毒液系の毒虫に認識されている。毒液に触れると炎症痒みを引き起こすとの事である。

とても鮮やかな毒アピールたっぷりの蛾の幼虫であった。

トビスジアツバ 成虫

数日前に家の外灯に寄って来ていた蛾である。

写真は拡大してしまっていて分かりづらいと思うが、縦にも横にも2,5センチぐらいのサイズであったと思う。

幼虫の食草は枯葉という事であるが、我家の庭は落葉樹メインで、ある意味枯葉天国である。

最近、蛾の同定が、少しづつ速くなっている気がする。

クロハネシロヒゲナガ 成虫

本日、昼休憩に選んだ場所で、車から降りて深呼吸しようとしたところ、足元の草むらを、何やら未確認飛行物体が飛んで移動している。

最初は、生物なのか、何かに引っ掛かったゴミの浮遊なのかも分からなかったが、どうも生物っぽい。蜘蛛が白いクモの巣の上を少しづつ横移動しているのかなとも思ったが、移動距離が長過ぎる。

そして、そのうち、私の想定外の長さの触角を持ったとても小さな体の昆虫の身体部分が、中心に何となく見えて来た。後は、ひたすら何かに止まり静止するのを待つのみ。

何とか止まったその昆虫をスマホで写真に撮るが、どれもピントが合う前に飛び立たれてしまう。

諦めて、少し離れた小川沿いの土手上の畔道を歩き始めたら、そこかしこに、その昆虫が飛翔している。

今度は、何とか草むらの奥深くに着陸した個体にピントを合わせることが出来た。

ネットで検索して調べたところ、クロハネシロヒゲナガという昆虫である事が判明。そして、蛾の仲間である事も分かった。

それにしても、触角が長いし、飛翔中もしっかりと確認出来るだけの太さがある。触角は、重量もあるのか、重そうに横に横に低空飛行をするだけである。

今回のクロハネシロヒゲナガとの遭遇で遠い過去のある思い出が蘇って来た。子供の頃、山陰の小串という漁港で釣りをしている時に、突如目の前の海の中をヒラヒラと超長い生き物らしきものが泳いでいる。今回と同じ様に、一瞬???であったが、その時も目が慣れて来たらユラユラの繋がる先にこじんまりした魚体が数匹見えた。そのユラユラは、なんとそのイトヒキアジという魚の7,8メートルにも及ぶヒレだったのである。

それからは、こんな魚見たこと有るんだと、友達らに自慢しまくったものだ。

今回のクロハネシロヒゲナガも、私には未知なる変わった生物との出会いという似たような小さな感動を与えてくれた。

一見の価値のある蛾だと思う。