シロヒトリ(成虫)

先週の金曜日、近所の小学校の体育館で、このほぼ全身真っ白な蛾を見つける。直ぐに、写真に収める。周りの人達も、日頃から私が多方面で不思議な個性を醸し出している人間と心得ているらしく、運動の合間に虫の写真をせっせと撮っていても、何も異形な光景には映ってないようである。

さて、その日その時撮った写真は以下のものである。

おそらくシロヒトリという蛾であると思う。因みに、私が子供の頃に公園の桜や街路樹を食害して猛威を振るっていたアメリカシロヒトリではなく、アメリカの付かない単のシロヒトリという種類である。

このヒトリガ科のうちの白色ベースの蛾の仲間達は、前翅に黒点の模様の大きさや並び方を微妙に変える形で、紛らわしい種類が多く存在するのだが、私が、この白い蛾をシロヒトリと断定した理由は、個体差が出ているだけの可能性も有るが、前翅に目立つ小さな黒点がほとんど無く、限りなく白一色に見えるところ、他には、触角や脚の色や形状等からで有る。

因みに、シロヒトリの成虫は、同じ科の他の白ベースの紛らわしい種類よりは若干大きめのサイズで有るとの事で有る。故に他の紛らわしい種類を発見してサイズの比較のイメージが出来上がれば、更に種の断定には一歩近づくと思うが、現時点では、他のヒトリガ科の白色ベースの蛾に出会っていない。

そして、ここで、シロヒトリの幼虫に関して、多数の疑問が生まれてきた。シロヒトリの幼虫の好む食草は、タンポポ、オオバコ、スイバ、ギシギシ等他にも多岐にわたるとのことで有るが、我が家の周りでよく見られる熊毛虫のうちのどれが、シロヒトリの幼虫なんであろうとの疑問が湧いてきた。

そして、ここに来て、私が過去の投稿で、セスジヒトリとして投稿してるものが、シロヒトリの幼虫なのではという疑惑を、自分自身で持ち始めた。

私がセスジヒトリの幼虫と思っている(いた)幼虫が以下のものなのだが、この幼虫の特徴は、殆ど地べたを生息域にしていて、5月〜6月に見られる。結構大きな幼虫である。この大きなという特徴が、シロヒトリの大きめという特徴と合致する。しかし、この色彩のこの大きなババケムシ(私の家の付近ではそう呼ばれる)は、7月、8月には、全然見かけなくなるのも事実である。私が、シロヒトリの成虫の写真を撮った9月の頭とは、時期が合わないのである。

続いて、過去に私が、アカハラゴマダラヒトリor キハラゴマダラヒトリとして、投稿した幼虫も、本当の種は何者?の疑惑が生まれてきた。その幼虫は、上の画像の茶色い大きな熊毛虫が見れなくなるのと、取って代わって、目につくようになった。同じく地面レベルでよく出会う毛虫である。一度、シワクチャに踏みつけられたタンポポを食べている現場を確実に目撃している。

その少し小さめで黒っぽい幼虫の写真が以下のものである。そして、この黒い幼虫も、もしかすると最初の画像の大きな茶色い幼虫の幼齢段階ではとの路線も視野に入れておくのも懸命かもしれないと、その路線も視野に入れた。

とにかく、もう今年は、これらの幼虫のシーズンが終了してしまったが、来年は、この家の庭でよく見られる熊毛虫達を成虫の蛾になるまで飼育出来ればなと考えている。よく見る毛虫だけに、重要な知識が普及する事が重要であると思うからである。

最後に、この小さめの黒い熊毛虫は、8月の頭頃にも、家の近所や近隣で、素早く地面を移動する姿を見る事が出来た。シーズン2回目(3回目?)誕生の幼虫かと思われる。

その時撮った写真が以下のものである。家に持ち帰って写したものである。

おまけで、以下に、同じ頃、近所の小川沿いの葦葦(アシヨシ)のような草本についていたこれまた熊毛虫の部類に入りそうな幼虫の写真をアップしておく。

最後の2枚の写真の個体は、家に持ち帰り、どんな蛾になるのかを突き止めてやろうと意気込んでいたのだが、真夏の炎天下で準備に手間取っているうちにあの世に逝ってしまった。

小さな命よ、ごめんなさい。

ブドウスズメ(幼虫 成虫)

今年の7月24日に写真に撮っていた蛾の幼虫(我家の庭に居た)の名前が判明したので、投稿する事にする。

この幼虫がムシャムシャと食べていたのはヤブガラシ。このヤブガラシを食べていたことから、当初コスズメの緑色型として紹介しそうになっていた。ただ、コスズメの幼虫にしては、なんかズングリしている感が拭えないし、横の小さな点がハッキリ大きな特徴と考えて良いぐらい目立つし、はたまた、コスズメの幼虫の特徴である頭部の方の眼状紋も全く見えない事から、コスズメの幼虫と言うのは危険があると思い、投稿を躊躇っていた。

これは正解だった。最近、昼間に仕事先で、ヤブガラシを食べていた大きなスズメガの仲間と思われる幼虫を見つけて、写真に収めていたのだが、こちらの写真の個体を観察する事によって、我家で7月の終わりに見つけた幼虫が同じ特徴を持つてる事に気付き……もう一度、色々と調べているうちに、ブドウスズメという種に行き着いたのであった。

最近、仕事先で見つけ写真に収めたブドウスズメの幼虫の写真は以下である。

もう一枚載せておく。

さて、このブドウスズメの幼虫の好む食草樹は、ヤブガラシ、ノブドウ、エビヅル等との事である。我家でも、仕事先でも、まさに、その定説通りにヤブガラシを食していたブドウスズメの幼虫なのであった。


2020年10月2日追記

今年の7月17日に、家の近所の小学校の体育館で撮影していたブドウスズメの成虫の写真を投稿しておく。

オオミズアオ(成虫・幼虫)つくば市中部

本日、お昼休みを利用して、仕事先近くの雑木林を散策中に発見。

とにかく大きな蛾だね。触角の形状から、雌と分かる。

似た種類に、オナガミズアオという種が居るみたいだが、この写真のものは、オオミズアオなんじゃないのかなと思う。見つけた辺りに、オナガミズアオの幼虫の食草樹であるカバノキ科の樹木が、パッと思い当たらない。そして、オナガミズアオの方が全然珍しい種類との事から、私が写真に収めたのは、普通にたまに居るオオミズアオの方だと断定してみた。

2種の間には、色々な幾つかの相違点が有るのだが、オナガミズアオを見つけて、ブログに投稿する機会に恵まれた時にでも、その相違点は紹介してみたい。

上の写真は、オオミズアオで間違い無いと思う。


2019年9月17日追記

本日、仕事先での昼休み中に、いつもの林を散策中に見つける。

ちょっと付いてる木(ミズキみたいな木)の名前が分からないが、この巨大な幼虫がオオミズアオの幼虫だと思う。

この後蛹になり、蛹のまま越冬し、来春の5月ぐらいに羽化するようである。違う角度から写したオオミズアオの幼虫の写真も載せておく。