ホソバハラアカアオシャク? Chlorissa anadema (Prout, 1930)

最近、近隣で、この蛾を見かけて写真に撮っていた。

大きさは、前翅長12ミリぐらいだった。

上の写真の個体が、湿った地際にいたため、流石に寝そべるわけにもいかず、どうしてもピントを合わせることが出来なかった。

さて、種名はと言うと、ホソバハラアカアオシャクとして皆様が投稿している蛾の画像が近い気がするのだが……

どこが近いかと言うと、

○ 白い横線に密接して薄茶色っぽいラインが見えるところ。

○ 上翅の外横線が後縁の方は繋がった白線であるが、前縁に向けて昇る中で、白い点になっているところ。

○ あとは、もうなんとなくシルエットや雰囲気。

さて、以下は、ホソバハラアカアオシャクを前提に、書いていくと、幼虫の食草は、結構何でも食べれる系と解釈した。

分布域の方は、国内は、北海道から九州を経て南西諸島まで。海外に関しては、韓国とロシア沿海州から目撃報告が上がっている。当然、その間にある北朝鮮にも生息しているものと思われる。

セスジスズメ 幼虫(緑色タイプ)Theretra oldenlandiae oldenlandiae (Fabricius, 1775)

一昨日、夜に庭の草むしりをしている時に、見かけて写真に撮っていた。

ヤブガラシから落ちてきた感じであるが、セスジスズメの幼虫である事は分かった。ただ、色が、緑色のタイプは、そんなに出会わない気がすると思った。

単純に、緑色と焦茶っぽい色と、どちらになるかの分かれ目は何処にあるのであろうという事が気になった。

ネット上の画像を見てても、圧倒的に緑色のタイプが少ない気がする。

以下は、同じ日に、少し離れた場所のヤブガラシにいたセスジスズメの焦茶タイプの幼虫である。

こちらも、色合いが薄めな気がする。

クシヒゲキヒロズコガ 成虫 Pelecystola strigosa (Moore, 1888)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

一目見て、初めて出会う蛾だと分かった。櫛髭状の触覚と、メリハリのある紋様に、暫し見入ってしまった。

大きさは、結構大きくて、全翅長14ミリぐらいあったと思う。この大きさは、メスらしく、オスは一回り小さいようである。

種名は、クシヒゲキヒロズコガ。

幼虫の食草は、分かっていないとのことである。

この蛾の生息分布は、国内は、北海道から九州辺りまで。海外は、 GBIFのデータマップだと、日本に目撃が多く報告されており、マレー半島のマレーシアの一部と、ヒマラヤ北東部の辺りにも、生息報告があった。興味深いのは、日本と同じ結果になることが多い韓国からの報告がないところである。