アトジロエダシャク 成虫 Pachyligia dolosa (Butler, 1878)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた蛾である。同じ場所に2個体がいた。

大きさは、どちらも前翅長20ミリといったところであろうか。

早春に現れていることから、その時期的な特徴から調べたところ、種名はアトジロエダシャクと直ぐに判明。

それにしても、一般的なエダシャクとは思えない翅を閉じた止まり方である。

ただ、エダシャクの雄に多い特徴である雄の触角が櫛髭状という特徴が分かる写真を以下に貼り付けてみる。上の写真とは別の個体である。

少し横から撮った写真をもう一枚。

幼虫の食草は、多岐に渡る樹木の葉が食べれるようである。

この蛾の生息分布は、国内は、北海道から、南は屋久島まで生息しているようである。海外の生息分布は、朝鮮半島にはいるらしく、済州島や日本海の孤島の竹島からの生息報告も上がっているようである。

最近、気が付いてきたのだが、気温が低い時期から活動出来る昆虫は、寒い気候に適応した種が多い気がする。そして、大抵は、そうした種の国内の南限は屋久島になる。この理由は、九州以南で、屋久島が国内では、低い気温を提供できる標高の高い山を持つ最南端の地になるからであろう。地

球温暖化の中、こうした種が、まだ茨城の平地で見ることが出来る時代ではある。

フトフタオビエダシャク 成虫 Ectropis crepuscularia ([Denis & Schiffermüller], 1775)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長16ミリぐらいであった。

種名は、フトフタオビエダシャク。早春に現れる蛾とのことだが、出現時期も一致している。

幼虫の食草は、多岐に渡っており、樹木も草本も結構広く食べれるようである。

生息分布の方は、国内は北海道から屋久島まで生息しているとのことである。海外では、Ectropis crepuscularia Duponchel, 1829の学名で認識されているのか、ヨーロッパのオーストリアの辺りと北米大陸の所々に生息しているのが分かった。

学名も統一されず、生息分布も規則性が見出せず、未だ未だ、あまり研究されていない蛾なのかもしれない。

モンシロツマキリエダシャク 成虫 Xerodes albonotarius nesiotis (Wehrli, 1940)

先ほど、我が家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、開張で4センチぐらい。

種名は、モンシロツマキリエダシャク。始めて出会う蛾であった。

春に現れるエダシャクとのことである。幼虫の食草は、広色性で、色々な樹木の葉や草本が食べれるようである。

この蛾の生息分布は、国内は、北海道から屋久島までいるようである。海外は、台湾、朝鮮半島、中国北東部、ロシア沿海州辺りなのであろうか。ちなみに、タイトルの学名で検索しても、海外の情報はヒットしてくる事はなかった。(海外では、違う学名が流通しているのであろうか?)

そろそろ気温も安定してきたのか、とうとう本年も昆虫達の活動が始動し始めて来た気がするが、今のところ、本年出会った1番大きな蛾である。