昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。
小さい蛾であった。前翅長8ミリぐらいだったかもしれない。ただ、翅の広げ方が、かなり綺麗な三角形に見える。また、このタイプにしては、サイズが小さい点から、ヤガ科コヤガ亜科あたりから攻めるかと、調べ始めたところ、コヤガ亜科のシラホシコヤガと判明。
幼虫の食草は地衣類なのだが、その幼虫の習性を知って興味が生まれた。幼虫は、地衣類を身体にまとわりつける事で、地衣類に擬態するのである。身体自体を変色や変形させるタイプも昆虫界には居るが、ある意味、道具を使っているとも言える気がする。その特技を身に付けた過程が知りたいものである。
地衣類に覆われた梅の古木のなんかで、幼虫の目撃報告があるので、今度、私も、シラホシコヤガの幼虫に出会える事を願って、苔むした梅や桜の木を、少し時間をかけて眺めてみようかなと思う。