フサキバアツバ  成虫

昨晩、家の外灯下に寄って来た蛾の一つである。

大きさは、それほど小さくなく、中型の蛾(開張で3,5センチぐらい)である。シャクガの仲間のような翅を大きく広げた止まり方であるが、運の良い事に、下唇髭がクルッと反り返っているのが見えるので、ヤガ科クルマアツバ亜科の可能性が高い。

ヤガ科クルマアツバ亜科を当たったところ、フサキバアツバという種なのではと結論づけた。決めては、前翅の上にある小さな二つの褐色の点である。

このフサキバアツバも、先ほど投稿したソトウスアツバと同じく、我家に現れた個体は、濃い目の体色であるが、他の方々の写真は薄い色の個体も多い。

この蛾の色が濃い薄いは、発見捕食されやすいか否かで、見つかり難く捕食されなかった系統の色合いが、場所場所に遺伝的に受け継がれていっているのではと推測する。

ちなみに、この蛾も幼虫の食草は突き止められていないようである。

それにしても、最近、シロホシクロアツバ含め濃い色をしたクルマアツバ亜科の蛾の我家の外灯下への飛来が、集中しているように思う。