昨日、仕事先で地面にハチの死骸が落ちているのが目に留まった。
万一、刺されないように、確実に息絶えているのを確認して、一瞬で拾い上げて写真に撮った。
名前は、比較的直ぐにキオビツチバチと判明。大きさは、雄と雌で差があるが、平均20ミリを超えるぐらいのサイズのハチである。
このキオビツチバチの習性として、コガネムシの類の幼虫に産卵して、キオビツチバチの子供達はコガネムシの幼虫を少しづつ食べながら成長するというのがある。
そして、このキオビツチバチは、産卵したコガネムシの幼虫を逃げれないような自らの巣穴に連れ込むタイプではなく、場所を選ばずコガネムシ類の幼虫を見つけると、自ら土中に潜り(?)、産卵して、後は自然に任せるというタイプである。
昆虫達の生活を眺めていると、たまに弱肉強食の世界で捕食者に被捕食者が短時間で食され絶命して行く瞬間を目の当たりにしたりするが、ジワジワと内部を蝕まれて最終的には絶命させられるという様式も有る事を知る事になる。
ただ、とても残酷な寄生の習性のようだが、自然下でコガネムシの類に出会う機会よりは、このキオビツチバチに出会う機会の方がずっと少ない気がする。
言い帰るなら、あまりに増えすぎて、己の餌となるコガネムシの仲間が減ってしまうのは困る事を本能的に知っているのではとも思いたくなる。
今しか考えない人間……今取っている行動や考え方が将来どういう結果をもたらすかを予測出来る力(本能)を開拓する時代が始まりつつあると思う。