数日前に近隣の雑木林の林縁で見かけた大型のハエである。
ハエなんて、似た種が多くて種に行き着くのは無理だろうと思っていたが、調べてみたら案外、簡単に候補が絞られた。
この体長13ミリぐらいの大型の黒いハエの候補に挙がったのは、ケブカクロバエとオオクロバエの2種であった。
2種ともとても凄く似ていると書かれていたが、ケブカクロバエの方が、背胸部に白い毛の生えた縦溝が目立つようである。あとは、オオクロバエの方は、腹部に微かに青緑の光沢が見えるようであるが、この写真だと分からないが、同じ個体の他の写真ではうっすらと青色を見て取れる。
2種とも成虫越冬出来るような北方系の寒さに強い蝿であることから、暖かい日などは、冬場でも見ることが出来るとのことである。実際、このハエの写真を撮った日に、この蠅以外に、昆虫の活動に出会った気はしなかった。
幼虫の蛆虫は、動物の死骸や糞をベースに育ってくる習性から、病原菌の媒介種としての一面も持っている。
ただ、こうした幼虫が、そうした有機物を分解してくれている一面も持っていると思うので、人間の方からの一方的な排除にも慎重な分析が必要な時代になってきてるのかなとも思う。