ツマグロキンバエ

最近、近隣でこのハエの仲間を見つけて写真に撮っていた。

どの個体も、花の蜜を吸っているように見えたので、ハナアブの仲間を探してみるが、見つからず………諦めかけていたところに、偶然、私の見たものと同じ外見の写真を見つけた。そして、その写真から、種名に辿り着いたのが、クロバエ科のツマグロキンバエであった。

肉眼でも、写真でも掴みきれていなかったのが、頭部の前に突き出た長い嘴のようなものだが、実際のところ、嘴なのかハエが手を擦り合わせているのかも分からなかった。しかし、鮮明な写真を見て分かったのだが、長い突起は、嘴である。

さて、大きさの方は、7ミリぐらいと紹介している投稿が多かったが、現場では、もうちょっと大きく見えた。その嘴の先から翅の後端までで1センチはあったのではないだろうか。

このツマグロキンバエの特徴としては、複眼の縞紋様との事だが、私が撮った写真でも、それは確認出来る。あと、上の写真の個体は、両複眼の間に隙間がないので、雄だと分かる。また、ネット上の写真を見比べていて、雄と雌で、腹部の色合いも少し違うのかなとも感じた。

ビロードツリアブなんかも同じだが、この長い嘴に進化した背景には、何があったのであろう?