休憩中の車中から、植栽のヤマブキの葉の上に、少し輝きのある物体が乗っていることが見て取れた。
ただ、その場所からは、昆虫なのか、なんなのか分からない。
近寄って写真に撮ってみた。
写真は拡大しているが、肉眼で認識出来る昆虫の類だと、かなり小さい部類で2ミリ程度である。
ただ、雨上がりの葉上で、赤と黄と黒のコントラストがとてもハッキリと輝きを持って目に飛び込んで来たのは、素直な感想である。
直ぐにネット上で調べると、外来のハモグリバエの路線が浮上してくる。
現在知られている外来種のハモグリバエは、1990年に山口県・沖縄県・京都府で初確認された本種トマトハモグリバエと、1999年に静岡県の菊産地で初確認されたマメハモグリバエの2種があった。
写真の個体の背中が黒光りしているが、この部分に毛が少なく光沢があるのは、トマトハモグリバエなのかと思い、タイトルには、トマトハモグリバエを選んだ。
このハモグリバエの仲間には、在来のものも存在し、どれも幼虫が葉の内部を穿孔する習性でエカキムシ(絵描き虫)と呼ばれていて、農業害虫として認識されている事を知った。
主に葉に穿孔するらしく、あまりに被害が集中的だと作物が弱り枯死してしまうとのことだが、最近、実体験で野菜作りとかをしておらず、自分なりの経験や意見が責任持って言えないので、このハモグリバエの仲間の農作物への影響に関する記述は、現段階の知識では控えておくことにする。
ただ、どちらの2種も植物防疫法の検疫有害動物に指定されており、マメハモグリバエの方は、日本のの侵略的外来生物のワースト100に選ばれている。また、世界の国によっては天敵の導入など対策が色々ととられているようである。