アメリカミズアブ

本年10月13日に写真に撮っていたハエ(アブ)の仲間の名前が分かったので投稿する事にする。

仕事友達と休憩時間に、クワガタやカブトが集まる樹液の出る木を眺めていた時に目に入った。

本格的に秋到来を感じさせ始める季節の中で、久しぶりに大きめのガッシリしたケバエのようなアブのような昆虫に出会った事に少し違和感を覚えていた。というのも、ケバエの仲間も大型の肉食系のアブの仲間も、春先から初夏までが発生のピークであり、真夏の暑い時期にシオヤアブが活動しているのを最後に、殆ど見かけなくなっていたからである。

ということで、この体長2センチ以上あり、ガッシリ目の体格をしたこのアブのような昆虫は気になったのだが、調べたところ、アメリカミズアブという外来種である事が分かった。

日本への定着は、1950年代との事である。

堆積した生ゴミなんかにも発生するようである。ちなみに、発見場所のすぐ隣は食堂であり、確かに毎日生ゴミは発生するが、かなり厳重な処理移送がされていて、その辺から発生しているとは思えない。

このアメリカミズアブを調べていて興味が惹かれたのは、その生ゴミに発生して、生ゴミの処理に役立つという習性を利用して、世界中で、アメリカミズアブの幼虫の大量飼育がビジネスとして成り立っているケースが多々あるという事実である。

大きく育った幼虫は、家禽の餌や養殖魚の餌として、活きた状態でも乾燥させられた状態でも、需要があるとの事である。栄養価のバランスも良いと書いてあった。

ただ杜撰な管理や見通しで、このアメリカミズアブを導入したら、アメリカミズアブの大発生みたいな状況も予想出来るし、しっかりした環境変化への配慮や責任感のある企業だけにさせておいた方が良いというのが私の持論である。