仕事の休憩中に水田の直ぐ脇に置かれた石の下に居た。石を退けると、この大きなハサミが目に飛び込んできたが、自ら作った巣に潜っている模様で、直ぐに逃げ出しはしなかった。ただ、全身が写らないので、巣穴から引っ張り出して写真を撮ることにした。
少し長めの昆虫だったので、先ずは、頭部の方のパートを撮り、次に尻尾の方のパートを写そうとの魂胆であったが、尻尾の方を写そうと、頭部の方を押さえると、所謂大きなハサミで攻撃されてしまう。凄い力ではないが、挟まれるたびにビクってなって反射的に指を離してしまい、尻尾の方の写真は撮れなかった。
それにしても、動き回るので、頭部の方の写真もピンボケになってしまったのか。残念。
もうやけくそになって、広い地面にリリースして、片っ端から全身の写った写真を撮ってみた。そのうち、使えそうなのは以下の一枚であるが、これも、やはりピンボケ。
さて、大きさは顔の先からハサミの先までで3センチ弱。ハサミの真ん中辺りに瘤というか小さな牙みたいな出っ張りが見えるから雄なんだと思う。
私がこれまで近場で見つけたヒゲジロハサミムシやコバネハサミムシ(キアシハサミムシ)と比べると、兎に角ハサミが格段に大きくて立派。色合いも茶色ベースである。
出会ってみたいハサミムシだったので、比較的直ぐに身近で出会えて幸運だった。
昔の人たちの間での別名、チンポキリ。水田周りの害虫対策(益虫との区別が出来るとは思わないが)に、チンポキリ増やそうよ。