ウスモンミドリカスミカメ Taylorilygus apicalis (Fieber, 1861)

昨晩、我家の外灯下に来ていたカスミカメの一種である。

この日は、このカメムシが、複数匹来ていた。

大きさは、体長5ミリぐらいだったのではないだろうか。

種名は、ウスモンミドリカスミカメ。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。小笠原諸島でも確認されているようである。一方、海外の生息分布を調べてみて、驚くことになった。というのは、世界中の温帯地域に、広範囲に拡がっているのが分かったからである。そして、意外だったのは、動物地理学的な新北区である南北アメリカ大陸の温帯地帯に濃く広く拡がっているのである。

そして、人類の移動を伴わないと辿り着けないような絶海の島嶼にも生息している事を考慮すると、何の植物と共に移動して行ったのであろうと好奇心がくすぐられる。

また、随分と寒くなってきたこの時期に、我家の外灯下に複数匹が現れたところも気になる。今年も、我家の外灯下には、色々なカスミカメの仲間が訪れたが、暖かいシーズンには、このカスミカメを見かけた記憶がないのである。

昨晩の久しぶりの雨が、昆虫界のライフサイクルに何かしらのキッカケを与える事になったのかもしれない。

アカホシカスミカメ Creontiades coloripes (Hsiao, 1963.)

時々、我家の外灯下に来ているカメムシの一種である。2年前の7月23日に投稿済みであるが、その投稿に使っている写真が酷すぎるので、再投稿してみる。

ただ、今回の写真も、決して鮮明に綺麗に撮れたとは思えないが、前回の2年前のものよりは、格段にマシだと思われる。

大きさは、体長7ミリぐらい。結構太めの長い触角もあり、それほど小さく見えないカスミカメかもしれない。

種名は、アカホシカスミカメ。

マメ科の植物を好んで吸汁するようだが、イネ科の植物も吸汁出来るようで、稲の穂を吸汁する際には、害虫扱いされることになる。

生息分布の方は、国内は、本州以南、九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、ちょっと調べたところ、Creontiades Distant, 1883という括りに纏められてしまっている気がした。Creontiades Distant, 1883が、何を意味するのか、目下、調べ中。

オオクロセダカカスミカメ Proboscidocoris varicornis (Jakovlev, 1904)

昨晩、我家の外灯下に来ていた小さなカメムシの一種である。

先ずは、種名から……オオクロセダカカスミカメだと思われる。

ただ、この種のマックスサイズの体長4.5ミリよりは、正直なところ、もうちょっと大きかった気がする。

ツユクサでよく見かけるとの情報があったが、確かに、このカメムシがいた近くには、ツユクサは生えている。

似た種に、本種より少し小さいヒメセダカカスミカメがいるが、そちらは、本年既に投稿済みなので、ヒメセダカカスミカメについては、そちらをご覧頂きたい。

このオオクロセダカカスミカメの生息分布の方は、国内は、本州以南……九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の分布は、韓国には生息しているようである。

このオオクロセダカカスミカメは、過去にも投稿済みだが、今回の方が遥かに特徴を捉えた写真が撮れたと思ったので、再投稿するに至った。