イネホソミドリカスミカメ Trigonotylus caelestialium (Kirkaldy, 1902)

昨晩、我家の外灯下に来ているところを写真に撮ったカメムシの一種である。

昨日が初めてというわけではなく、時々現れる。

大きさは、体長4ミリちょっとぐらいしかないとても小さなカスミカメである。細長いとも言えるが、同時に、細小いとも言えるカメムシである。

種名は、イネホソミドリカスミカメ。

過去にも投稿しているが、その時の写真が小さくて決して良い写真とは思えないので、再投稿した次第である。

 イネ科の植物に集まるカスミカメであり、稲の穂も吸汁して斑点米にしてしまうため、稲の重要害虫と捉えられているカスミカメである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州近海まで。海外の生息分布は、広範囲で、動物地理学的な旧北区には、ヨーロッパ全土からアジアの極東の日本辺りまで散らばっており、新北区の北米大陸にも散らばっているが、北米大陸の散らばりが東海岸に集中している事から、北米大陸や極東アジアのグループは、ヨーロッパを起源に人為的に移動したように推理したくなるが、カメムシ(半翅)目の起源って、何処にあるんだろうと気になった。

ヨツボシカスミカメ Bertsa lankana (Kirby, 1891)

昨晩、我家の外灯下に来ていた小さなカメムシの仲間である。

大きさは、体長3ミリぐらいだったと思う。

この大きさと頭部の形から、カスミカメムシ科を当たってみると、直ぐにヨツボシカスミカメという種に行き着いた。

種名は、ヨツボシカスミカメ。

アカメガシワやヘクソカズラに集まるとのことである。どちらも、我家の敷地には生えて来る植物である。

このヨツボシカスミカメの生息分布は、国内は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の方は、韓国や中国南東部、インドネシアのボルネオ島の北部から生息報告が上がっているようである。

コアカソカスミカメ Apolygus pallens (Yasunaga, 1992)

1週間ちょっと前に、我家の外灯下に来ていたカメムシの一種である。

大きさは、体長5ミリぐらいだったんじゃないであろうか。

なんかしらのカメムシの幼齢なのか、それともこれで成体なのかも分からずに、迷宮入りしそうになっていたが、なんとか種名にたどり着く事ができた。

種名は、コアカソカスミカメ。

種名にコアカソと付くので、コアカソアカソに付くカメムシなんだと思われるが、近隣にメヤブマオヤブマオ)なのかアカソなのか微妙な植物は生えていなくはない。

このカメムシの分布に関しては、殆ど情報はなかったが、我が家にも居て、他に九州の方が紹介しているサイトでも見かけたので、本州、四国、九州辺りにはいるカメムシなんだとは思われる。

ただ、情報自体が、殆ど出回っていないカスミカメでもある