少し前に、仕事先で、敷地内の雑草が広範囲に渡って刈られた日があった。と同時に、住処を終われ隣接する植込みに、普段植込みには居ない昆虫が多数押し寄せてきていた。
そんな昆虫のひとつが以下のオオヨコバイであった。
オオヨコバイが元々跳び回っていた場所は、イネ科のメヒシバやエノコログサがメインで生えていた雑草群であった。
大きさは、似たサイズのツマグロオオヨコバイと同じぐらいで、8ミリ内外。ただ、ツマグロオオヨコバイが横這い(ヨコバイ)の名に相応しく、横歩きで葉裏に隠れたりするのに、このオオヨコバイの方は、危険を感じると、飛び立って逃げる感じである。なかなか静止してくれない。この理由の一つは、このオオヨコバイが生息するイネ科のエノコログサやメヒシバの茎が細く、茎裏等に回っても姿を隠せない事が関係しているように思える。だったら、少し遠くへ飛んで逃げろという危険逃避行動を学習して進化して行ってる気がする。
このオオヨコバイは1年中見られるわけではなく、少し涼しくなり始めた秋口から、まさにイネ科の雑草群の中に(大量)発生し始めた印象がある。
ただ、同じ植生の雑草群でも、居る場所と居ない場所や、生息数が濃い場所と薄い場所がある気がする。この違いを、今後、観察・考察して行ければなと思う。