チャイロホソヒラタカミキリ Phymatodes (Phymatodes) testaceus (Linnaeus, 1758) 2nd

昨晩、我家の外灯下に来ていたカミキリムシの一つである。

大きさは、体長で8ミリぐらいだったと思う。

種名は、チャイロホソヒラタカミキリだと思う。

2年前の7月にも投稿しているが、その時の写真に写る個体とは、少し雰囲気が違う気がする。ただ、あながち間違いとも言えない可能性も視野に、過去の投稿の個体の写真を再度、精査してみようと思う。上の写真の個体が、ノーマルタイプなら、ブラックタイプや明褐色タイプも存在するようである。

ブナ科の落葉樹に集まるとのことである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州まで。海外の生息分布は、学名の登録年が古いことから、なんとなくパターンが読めたが、動物地理学的な旧北区にはヨーロッパ全土と極東の日本近辺に生息しているパターンである。そして新北区である北米大陸にも、東海岸を中心に生息しているのが分かった。

カッコウメダカカミキリStenhomalus (Stenhomalus) cleroides Bates,1873

昨晩、我家の外灯下に来ていたカミキリムシの一つである。

大きさは、体長8ミリぐらいだった。

特徴的な複眼と、細い首を見た時に、一眼で初めて見るカミキリと感じたが、調べたところ、実際に、カッコウメダカカミキリという初めて見るカミキリであった。

アケビやフジの枯れ蔓やクヌギやコナラの枯れ枝に産卵をするカミキリとの事である。確かに、近隣の自然下には、それらは多い。

このカッコウメダカカミキリの生息分布は、国内は、北海道から種子島辺りまで生息しているようである。海外の生息分布は、ちょっと調べたぐらいでは、分からなかった。

タケトラカミキリ Chlorophorus annularis (Fabricius, 1787)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていたカミキリムシである。

大きさは、体長15ミリぐらいであったであろうか。

この手の紋様のカミキリムシは多いが、このカミキリは近年の記憶の中では初めて出会うカミキリだと思った。近年の記憶の中ではと前置きをしたのには理由があって、カミキリの名前など気にしていない時代には、よく出会っていたカミキリだよなと思ったからである。

そして、なんとなくこんな名前だったよなという記憶を頼りに調べてみたが、やはり、なんとなくの記憶の中にあるタケトラカミキリという名前が、このカミキリの種名であった。

さて、このタケトラカミキリは、伐採された竹や加工された竹に発生するカミキリであるが、近隣には、伐採されたり、自然倒壊したりの竹が結構放置されていて、見かける度に、タケトラカミキリは居ないかなと探していたのだが、これまで出会えないでいた。

正直、今回、この個体の写真を撮った場所の側にも、伐採された竹が山積みになっている場所があり、幾度となく何か居ないかなと通り過ぎながら眺めていたが、タケトラカミキリを見たことはなかった。

ただ、とうとう出会えて、写真にも撮ることができた。待てば、海路の日よりありである。

さて、このタケトラカミキリの生息分布は、国内は、本州以南……四国/九州……。おそらく南西諸島にも居るんだと思われる。というのは、海外の分布は、基本的に広く東南アジアには生息しており、暑い地域のカミキリと思ったからである。ただ、ヨーロッパ、北米大陸の西海岸、ブラジルの海岸沿い、南アフリカ、オーストラリア東部といった具合に、世界各地の沿岸主要都市に拡がっているようである。おそらく、竹製品の貿易や、竹の移植等で、人為的に移動させられた個体群と思われる。