シロスジカミキリ(つくば市中北部)

昨年のちょうど今頃撮っておいた写真を一枚投稿する。投稿のきっかけは、最近、家の近所で、ミヤマカミキリウスバカミキリと日本3大大型カミキリのうちの2種を見つけていたので、残る1種のこのシロスジカミキリの投稿もしてしまおうと思った次第である。

本来なら、私の投稿する生き物達は、私の住む家の周りで見つけたものに限定してるのだが、このシロスジカミキリも、見たことがないだけであって、私の家の近所にも生息しているだろうし……私の家の近所で見つけて、写真に収めた暁には、再度新しい写真と共にご紹介するという見通しの元、投稿させて頂いた。

フトカミキリ亜科の最大種、シロスジカミキリ。インドや東南アジア等の南方の国にも同種が生息していることから、南方系のカミキリ虫と分かる。

基本的に夜行性のカミキリで、主にクリやクヌギやコナラやブナ科の樹木に産卵し、幼虫は、成虫になるまでに長い場合4年かかるらしい。通常は、2年〜3年なのではと思われる。私見的には、ブナ科の樹木以外のシイやカシの木にも産卵してる気はする。

そして、クヌギやコナラに産卵した時には、その産卵痕や、成虫が脱出した痕から樹液が出るキッカケになるようである。カブトムシやクワガタが好きな派には、有難い昆虫なのでは無いかと思う。

一方で、クリ農家とかからすれば、栗の木に産卵し、幼虫が栗の木の内部を食害穿孔して、樹勢を弱らせ、ゆくゆくは大風の時に倒木する原因にもなるので、好まれてはないカミキリムシ。

最後に、シロスジカミキリの名前の由来は、死んだ後に筋模様が白くなるところからという記事を読んだが、この死んだシロスジカミキリを何日も目にしていた所、白色化は直ぐには進行しないようであった。

ウスバカミキリ

昨日、仕事から帰宅後に、子供達を誘って、隣町の整備された雑木林に、カブトムシやクワガタムシを採りに出かけた。

お目当てのカブトやクワガタは、それほど採れなかったが、大きなカミキリムシが居たので、持ち帰り写真に収めてみた。

ネットで調べてみた所、ウスバカミキリという名前が判明。

ウスバカミキリの名の由来は、上翅が薄いところから来ているらしいが、色彩的には薄く見えないが、捕まえた時に気が付いたのだが、本来硬いはずの上翅がペコペコ潰れる紙みたいに脆い印象。この辺から、ウスバカミキリと名付けられているのかなと思う。

このカミキリムシの特徴としては、触角が何か粒々の微粒子をコーティングしたみたいなところが有る。また、上から見た時に、写真のように屈強な牙が見える種類は、ノコギリカミキリ亜科の特徴という事なので、今後色々なカミキリムシを捕まえた際には、注目して観察してみたい。

幼虫は、様々な樹木の中で育つようで、成虫になるまでに2年以上を要するという事で有る。

余談として、このカミキリムシを家に持ち帰る道中、車中で子供達が、虫たちが大暴れしているとの報告とともに、小さなプラケースの中からは、ガサゴソ、ガサゴソと凄い音が聞こえてきていた。と同時に、虫達の脚が、どんどんもぎれてるとの報告も受けていた。この脚を食いちぎっていた犯人が、ウスバカミキリであり、とても凶暴なカミキリムシとも言えるのではないだろうか。

ミヤマカミキリ

少し前の週末、カロリーゼロのエナジードリンクを購入しようと入ったコンビニの駐車場で、息絶えたこのカミキリムシを見つける。そして写真に撮った。

厳密には、写真を撮った場所は、私が暮らす行政地区から、500メートルぐらい出た所にあるコンビニであるが、人間の地図上には線引きが有っても、昆虫や動物達には関係無い事なので、今回、私が暮らす同じ地区で見つけた昆虫ということで紹介させてもらう。

大型で体表に微毛が生えていて、胸部には横シワが有る特徴。ミヤマカミキリだと思う。

習性としては、成虫はクヌギやコナラの樹液を食す。幼虫期間は、3年程で、広葉樹の中を食害しながら成長する事から、農家さんの大切にしている果樹の樹木自体が幼虫の食害の被害を受ける事が有る。

さて、ミヤマを漢字で書くなら、深山。私が住む地区は、深山とは形容し難いが、深山に匹敵する自然が残っていると誇りに思っても良いような地域なのかもしれない。ただ、目下、昆虫を始めとした動植物の生態などは顧みられずに、開発の手が進んでいる。

人間が生きて生活して行く上で、開発自体は良いと思う。ただ、自然との調和を計算しない開発は、愚かな人達の行動の様に思えて、賛成しかねるのは、私だけなのかな。

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2021年7月19日追記

昨晩、我家の外灯下にもやって来た。