ミヤマカミキリ

少し前の週末、カロリーゼロのエナジードリンクを購入しようと入ったコンビニの駐車場で、息絶えたこのカミキリムシを見つける。そして写真に撮った。

厳密には、写真を撮った場所は、私が暮らす行政地区から、500メートルぐらい出た所にあるコンビニであるが、人間の地図上には線引きが有っても、昆虫や動物達には関係無い事なので、今回、私が暮らす同じ地区で見つけた昆虫ということで紹介させてもらう。

大型で体表に微毛が生えていて、胸部には横シワが有る特徴。ミヤマカミキリだと思う。

習性としては、成虫はクヌギやコナラの樹液を食す。幼虫期間は、3年程で、広葉樹の中を食害しながら成長する事から、農家さんの大切にしている果樹の樹木自体が幼虫の食害の被害を受ける事が有る。

さて、ミヤマを漢字で書くなら、深山。私が住む地区は、深山とは形容し難いが、深山に匹敵する自然が残っていると誇りに思っても良いような地域なのかもしれない。ただ、目下、昆虫を始めとした動植物の生態などは顧みられずに、開発の手が進んでいる。

人間が生きて生活して行く上で、開発自体は良いと思う。ただ、自然との調和を計算しない開発は、愚かな人達の行動の様に思えて、賛成しかねるのは、私だけなのかな。

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2021年7月19日追記

昨晩、我家の外灯下にもやって来た。

ヒメヒゲナガカミキリ

数日前に、テラスに見慣れないカミキリムシが居たので、写真に収める。

このカミキリの第一印象は、カミキリとしては小さめ。触覚が凄く長いように感じるであった。

この印象を基にネットで調べていた結果、ヒメヒゲナガカミキリという事が分かった。

このヒメヒゲナガカミキリは、地域によって、模様に地域差があるようで、私が住む関東地方のものは、小さなつぶつぶ模様のところが黄色味がかっていると紹介している記事に幾つか出くわしたが、茨城県南部の我家の庭に居たものは、白いふうに見えた。

このヒメヒゲナガカミキリの習性や特徴は、広葉樹全般に寄ってくるぐらいの情報しか出てこないで、思いの外ネット上に現れず、このカミキリが、頻繁に人の目に付くカミキリではない事を暗示しているのかなとも類推したい気がする。

こういうカミキリこそ、各地の市民の観察によって、特徴や習性が解明されていく必要のある昆虫のひとつなんだろう。

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2021年5月25日追記

数日前に我家の外灯下で再び見かけた。上の投稿の個体が斑のところが黄色がかっていないと記述しているが、今回の個体は確実に黄色味を帯びていた。

ゴマダラカミキリ

昨日、久しぶりに庭でこのカミキリを見つける。

庭に樹木とかを植えて、愛でてる者達には、厄介なカミキリムシだよね。いや、庭好きの人達だけでなく、ミカン農家とか果樹栽培の人達にも警戒されているカミキリムシのはず。

このカミキリが嫌がられる理由は、成虫の好むものが、生きてる樹木の若めの枝の生皮だったり、幼虫が育つのが生きてる樹木の内部だったり、生きてる樹木に害を与えてしまうところ。

実際に、成虫にかじられた枝は、発見が遅いと、そのかじられた部分より先の部分がかなりの高確率で枯死してしまうし、まだ若い苗木や幼木に、卵が産み付けられ、幼虫が木の中で育ち始めると、その状態にかなり早い段階で気付いて、幼虫の退治をしないと、ほぼ確実に幼木は、風が強い日に、軽い衝撃で、根元から折れてしまう事になる。

我家でも、いい感じに4メートルぐらいの高さに育っていた何本もの木が、このカミキリにやられた事か。シュガーメープルにイタヤカエデに、レッドメープルに普通のモミジ達。シュガーメープルも、イタヤカエデも、どちらもメープルシロップを取る木だし、甘いイメージの木が好みなのかな。

今の土地に引っ越してきて間もない頃に、我家の庭に木を植え始めた頃、何処から現れるのか大発生といってもいいぐらい、昼夜問わず庭で見かけた。

ただ、年々その数も落ち着き、ここんところ成虫の姿をほとんど見かけなくなった。取り敢えず、ホットしている。

とにかく、私にとっては、厄介なカミキリムシ。害虫と言いたい。