ウスチャコガネ

最近、このコガネムシの一種に遭遇した。

1匹というだけではなく、低空を無数に飛び回っていた。

最初は、芝生の上を飛び回る黒い大群は、ハエだと思っていた。所々、地上で塊になっているので、何に集っているのかと確認しようとしゃがんだところ、ハエではなくコガネムシの仲間だと分かった。

大きさ、1センチぐらい。調べると、直ぐにウスチャコガネという種だと分かった。

幼虫は、草の根を食べて成長するとの事だが、この場所に関しては、芝の根を食べて成虫まで至って来たのは明らかである。そして、芝上に所々、このウスチャコガネが団子になって集まっている箇所があったが、それはよく見ると、雌に群がる雄達といった光景なんだと解釈したい。

ところで、このウスチャコガネを、ざっと眺めていて気が付いた事は、コガネムシの仲間の一部に有りがちな個体変異が多い種には感じなかった。何百匹ものウスチャコガネは、ぱっと見、どれも殆ど同じような色彩であった。

最後に、数日前に雨が降り、気温がグンと上昇したその日、ちょうど条件が重なり、ウスチャコガネの発生の日に出くわしたのかは、その後、その場を訪れていないので何とも言えないが、結構ショッキングで少し異様な光景であった。

我家の芝生エリアで同じ光景を見たら、どうしよう?みたいに、ちょっと頭を捻るレベルの発生であった気がする。

ドウガネブイブイ  (取手市)

週末に子供のサッカーの試合があるため、利根川の河川敷の公園に子供を送迎する機会があった。出発時に家から目的地までの距離は、18,4キロメートルと表示されていた。

結構距離が有るし、所要時間は40分弱かかってしまった。現地では、少し昆虫観察してみたが、こんなコガネムシの仲間が居た。

我が家の周りでよく見かける定番中の定番のアオドウガネ(ドウガネ繋がりで)と比べると、明らかに緑色の雰囲気が弱いのと、サイズが大き目なのと、頭部の現れ方等から、アオドウガネでは無いと直ぐに分かるが、同時に、これがドウガネブイブイという種類でしょうとも予想が付いた。

おそらく、ドウガネブイブイで合っていると思う。

成虫は、各種、植物の葉を食べて、幼虫は土中で植物の根を食べて育つとのことである。

さて、このドウガネブイブイは、私は見かける機会にそれほど恵まれないが、他にもそのように感じておられる方が居る事を少し知った。ウキペディアには、その理由を、本来西日本にいたアオドウガネが、温暖化に伴い北上して来て競合で押されてしまっているとの記載があった。

ただ、不思議なのは、アオドウガネでもドウガネブイブイも、食べ切れないぐらいの雑草が身近に幾らでもあるだろうとの見解を私は抱く。本来のドウガネブイブイの生息域に、アオドウガネが進入して来た時に、一体どういう現象(どうやって、ドウガネブイブイが数を減らしていくのか)が進行しているのか知りたいものである。

最後に、ドウガネブイブイ(銅銀ブイブイ)のブイブイの部分の意味を考える時に、これといった説を見つけられなかったが、世の中には、「ブイブイ言わす」といった言葉もある。

ブイブイ言わす→勢いがある等のニュアンスを考えると、昔は沢山ガンガン生息していたところから来ているとも思いたくなる。

サクラコガネ

昨晩、家のテラスに逆さまになっているコガネムシらしき昆虫を発見。大きさは、15ミリ弱ぐらい。

ただ、とても印象に残ったのは、その腹部の色合いだった。コガネムシの仲間にありがちな緑や緑光沢や茶色とは違い、クリーム色だった。そして腹筋みたいな形で、黒っぽい筋がボンヤリと見えた。

背面が見たくて、ひっくり返そうと手に取ると、まだ生きていた。そこで、光量の安定した室内に持ち込み写真に撮ってみた。

随分、不思議な色合いのコガネムシだと思ったが、インターネットで調べてみたら、サクラコガネという種に行き着いた。

ネット上には、同じような上翅が緑っぽくて、胸背部がクリーム色まじりの同じような写真が結構ヒットしてきた。この写真では、そのクリーム色の部分が、少し赤みを帯びてしまっているが、実際の見た目では、もっと白っぽいクリーム色だった。

そしてクリーム色が着色されているというよりはスケルトンの殻をまとっているようなイメージのコガネムシだった。

成虫は、広く広葉樹の葉を食べ、幼虫は、おそらく土中で育ってくるんだと思われる。

今のところ、このコガネムシと出会ったのは初めての気がする。

出会いたかったというか、色々なコガネムシに出会いたい日頃からの願いがあったので、我が家の庭でサクラコガネに出会えたのは、ラッキーだったと思う。