マイマイカブリ 幼虫

数日前に近隣で、この幼虫がコハクオナジマイマイもしくはオナジマイマイといった小さなカタツムリの殻に頭を突っ込み捕食している現場に出くわした。

大きさは、35ミリぐらい。何の幼虫であろうと観察しようと近付いたところ、この幼虫の特徴として、薄らと青みがかった金属光沢が見て取れた。

ここで、自分の中では、アイツだと繋がった。カタツムリを捕食していて、青い金属光沢があるのは、近隣ではマイマイカブリである。

ところで、家の近所で、炎天下のアスファルトの上で、ウスカワマイマイというカタツムリの殻口に頭を突っ込んでいる似たような幼虫を見たことがある。その幼虫は、我家の庭でも、ごくたまに出くわすが、そちらは艶ありの漆黒で青い光沢感はない。こちらは、クロナガオサムシの幼虫だと思うのだが、正しいであろうか?

クロナガオサムシも、マイマイカブリ程ではないが、少し細っそりと長めの首を持っており、カタツムリの殻の中に顔を突っ込むのには適している形状の気がするが、そのせいか、クロナガオサムシの事をマイマイカブリと思い込んでいる人達も多いのではと思う。そんな、私も、我家の敷地で初めてクロナガオサムシを見たときに、マイマイカブリではないと見抜けたが、似ているな〜とは感じていた。

同じオサムシ亜科の中で考えた時に、クロナガオサムシは、マイマイカブリへの進化の途中なのか、マイマイカブリの独立性を感じるとマイマカブリは突然変異が固定されたのか、人類の歴史なんか及ぼない遠い過去の世界で、何が起きていったのか興味が湧くところである。

ちなみに、マイマカブリは飛べない(中心に線はあるものの翅もくっ付いている)と言われている。クロナガオサムシも飛べないのではと思う。

ここで、仮説を立てたいのは、所謂樹上性のカタツムリは、この天敵のマイマイカブリ等を避けるために、木の上で暮らすようになったのではというところだが、如何なのであろう?

マイマイカブリ

本日、午前中、時折、雨がぱらつく中、近所の里山を散策。

いきなり、田んぼの畔に動く物体を発見。近づいて写真に収める。

上から写した写真をもう一枚。

昔は、市街地の家の庭とかでも見かけた思い出があるが、久しぶりに間近で見た。

このマイマイカブリを見つけて嬉しく感じる理由は、このマイマイカブリがメインに餌としているものがカタツムリであるという事実である。言い換えると、付近に餌となるカタツムリが豊富にいる可能性が有る。辺りを見回した時に、直ぐそばにアズマネザサの群落があったが、意外と、こうした場所は、ミスジマイマイヒダリマキマイマイ等の大型のカタツムリの生息場所になっている可能性はある。田んぼの周りの地表にもウスカワマイマイ系の中小型カタツムリは居るが、今回見つけたマイマイカブリの頭が殻口に入るかギリギリのサイズなのではないだろうか。また、マイマイカブリの地域亜種によっては、殻を噛み割って食べる習性があるとのことである。ゆえに、餌とするカタツムリのサイズが小さい地域は、マイマイカブリの首ががっしりと太くなる傾向があるとの記事を読んだが、今回捕まえたマイマイカブリを手に取り、腹側から見た時に、小さなクワガタばりの凄く頑丈そうな顎をしてるのには着目していた。今回見つけたマイマイカブリが、カタツムリの殻を割る習性を持っているかは分からないが、取り敢えず、近所の里山でカタツムリの亡骸は沢山見るが、殻の無傷のものばかりの気はする。

さて、既にお察しのように、マイマイカブリの名前の由来は、カタツムリ(別名マイマイ)の殻口に頭を突っ込み、マイマイの殻を被っているような姿から来ていると思われる。

最後に、マイマイカブリを調べていて、危険を感じると酸性の物質を噴霧するとの記事を読んだが、本日、何も知らずに、マイマイカブリを摘み上げていたが、何も匂いや刺激は感じることは無かった。