ツクバクロオサムシ

最近、近隣で、このオサムシを見つけた。

神社の林の中に転がっていた倒木の破片をひっくり返したら、必死に土に潜ろうとしている瞬間のこのオサムシと出会った感じである。そして、何とか土に潜り込む寸前を摘み上げて写真に撮ってみた。

写真では、緑に映るが、肉眼では赤みがかった光沢の方を強く感じていた。光加減によって、ところどころ緑光沢があるとは感じていた。

さて、写真を基にオサムシの種を特定しようと考えていたが、それは甘い考えだった。この赤銅色に輝くオサムシは、多くの亜種から構成されるようで、地域地域によって少しづつ違う特徴の似た雰囲気のオサムシが存在するのを知った。

それでは、写真のオサムシは、どのタイプに属するのかとなると、私の現段階での知識と知見では、正直分からない。ただ、ツクバクロオサムシという亜種タイプが知られていて、確かに、私が写真に撮った個体と似ていると言えば似ているところから、また、捕まえた場所も筑波山の麓から20キロぐらい離れた場所であることからも、タイトルにはツクバクロオサムシを使わさせて頂いた。

うーん。大きさの方は、案外大きく体長3センチはあった気がする。

同時に、過去にアオオサムシとして投稿した種が本種ではないかとの不安がよぎり、過去の投稿を見返したが、アオオサムシの光沢は全然違う事が分かり安心した。

ナガヒョウタンゴミムシ

最近、近隣で、この甲虫に出会った。

直ぐに、ヒョウタンゴミムシの仲間であることは分かった。オサムシ科にも色々な甲虫が居るが、このヒョウタンゴミムシの仲間には、近隣で、あまり出会えていなかった。

ゆえに、出会えた事が嬉しくて、大きさを目測するのをすっかり忘れたが、2センチはなかったのではと思い返す。

調べたところ、ナガヒョウタンゴミムシとホソヒョウタンゴミムシの2種が候補に上がったが、両者はとても似ているらしく、違いとしては、中脚の脛節の先の方の外側の棘の数が一つなのがナガヒョウタンゴミムシであり、二つなのが、ホソヒョウタンゴミムシということである。

後からそんな事を言われても、確認する前にリリースしてしまっているし、そんな細かいところが、写真にも写っているわけないと思っていたのだが、写真を確認したところ、辛うじて、上の写真で、その中脚の脛節の棘の数を確認できる気がする。

そして、どうも一本に見えるのである。この事から、今回見つけたヒョウタンゴミムシは、ナガヒョウタンゴミムシと思いたいのだが、正解なんであろうか?

さて、このヒョウタンゴミムシは、子供の時にも出会った事がある。クワガタの仲間なのか否か、答えを出せなかったような記憶がある。

ただ、現実のところ、クワガタの仲間とは違い、肉食性の昆虫である。そして、興味深いのは、危険を感じた時に擬死の習性を持っているところである。

今回、フィールドで見つけ、写真に撮ろうと、別の場所に移動させた際に、思いっきり擬死の習性を見せてくれた。一体、何分間(実際は20秒ぐらいかな)死んだふりを続けるんだろうと、凄く好奇心をくすぐってくれた。

ちなみに、小さ目のヒョウタンゴミムシの仲間は、この擬死行動はしないとのことである。

ヒメツヤヒラタゴミムシ ?

最近、まだ水が張られていない田んぼ脇のブロックの下で発見。数匹いた。逃げ足は、メチャクチャ速い。

爪の大きさから分かるように、大きさは12ミリないぐらいだと思う。

この大きさぐらいの小さなゴミムシを当たると、マルガタツヤヒラタゴミムシやヒロムネナガゴミムシやヒメツヤヒラタゴミムシなんかが候補に挙がったが、背胸板が思いの外、小さめという写真からも得れる特徴を見ると、ヒメツヤヒラタゴミムシなんかが妥当なのかなとも思った。

実際のところ、これらの小さめのゴミムシの仲間達は、ネット上でも種名のしっかりとした統一感とかもなく、情報も錯綜しているので、実際は、なんという種かは正式には分からないものが多いのではないだろうか。

この凄く小さなゴミムシの特徴として整理したいのは、

✳️発見場所は、森林地帯ではなく、田んぼ周りであった。

✳️摘んで、まじまじ見て気が付いたが、上翅には微かな光沢がある。

✳️背胸板が、横長では無い気がする。

✳️腹側というか脚の方が赤っぽく薄い色に見えた。動いている時から、ちょっと赤茶色っぽく見えた。

✳️匂いが不快であった。腐敗臭のような…。

以上…そんなところであろうか。

ここのところ、小さなゴミムシの仲間達に、少しづつ知識が付いてきた気がするので、フィールドでどんどん小さなゴミムシ達に出会い、違いや共通性を、自分なりに見出して行ければなと思う2021年の春である。