ミツボシツチカメムシ Admerus triguttatulus (Motschulsky, 1866)

数日前に、このカメムシの写真を撮っていた。

車の窓に飛んで来て止まれるぐらいだから、飛翔能力はしっかりしていた。

大きさは、体長6ミリぐらいで凄く小さい。種名は、ミツボシツチカメムシ。

3年前の4月にも投稿済みと知ったが、今回の方が断然しっかりした写真が撮れたので、再投稿してみた。

シソ科のヒメオドリコソウ(ヨーロッパ原産の帰化植物)やオドリコソウを吸汁すると言われているが、確かに、この時期春先の日向では至る所でヒメオドリコソウが薄いピンクの小花を咲かせている光景に出会えるかもしれない。

一応、国内では、ミツボシツチカメムシ属には、本主含め4種いるようであるが、本種が一番一般種なのかと思われる。分類上位のホシツチカメムシ亜科には、シロヘリツチカメムシ(Canthophorus niveimarginatus Scott, 1874)という種がいるが、こちらは、環境省のレッドデータで、準絶滅危惧種に指定されている種である。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州まで。海外の生息分布は、ちょっとインターネット検索では出てこなかったが、前出のシロヘリツチカメムシが、朝鮮半島にも生息していることは分かった。このことから、ツチカメムシ科ホシツチカメムシ亜科に属する小さなカメムシ達は、日本を東端にした極東の一部で繁栄している小さなカメムシ達なのかなぁとも想像したいが、どうなのであろう。

シロヘリキリガ 成虫 Orthosia limbata (Butler, 1879)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長17ミリぐらいだったと思う。

一目見て、目星が付いた蛾があったのだが、調べたところ、その付けた目星は正解であったと分かった。

この蛾の名前は、シロヘリキリガ。幼虫の方には、過去に何回か出会って来ているが、成虫との出会いは、初めてであった。

幼虫の食草は、バラ科のサクラやブナ科のクヌギやコナラとの事である。確かに、過去に、サクラの木で幼虫を見つけた記憶がある。

生息分布は、国内は、北海道から本州を経て、九州近海まで。海外の生息分布の方は、朝鮮半島と台湾では、目撃されるようである。

春先に現れる蛾のようである。

イモキバガ (イモコガ)成虫 Helcystogramma triannulellum (Herrich-Schäffer, 1854) 2nd

虫達が活発に活動するには、少し暦の上では早いかなと思いながらも、例年より暖かい日が多いことから、本日、今年、初めて家の外灯を付けてみた。

そして、今年初めて我家の外灯下に現れた昆虫は、以下の蛾であった。

大きさは、前翅長7ミリぐらいだったのではないだろうか。

前翅上に見える白い点の雰囲気から、イモキバガっぽいなと思ったが、おそらくイモキバガで合ってると思う。

イモキバガは、我が家の外灯下のレギュラーとも言えて、一年を通して、見る事が出来る気がする。大概は、前翅上の白い丸が、もっとくっきりと見える個体が多い気がする。

関東では、年に4回羽化しているようで、もっと暖かい地域では、これが6回から7回の誕生になるようである。そして、上の個体は、昨年の晩秋に誕生した個体が越冬し、最近活動を再開した可能性もあるようである。それが理由で、白い丸が劣化で薄くなってしまったのかなと思いたがっている自分がいる。

さて、このイモキバガの生息分布は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄近海までとのことである。海外の生息分布は、アジアは朝鮮半島、台湾、中国沿岸部、そして遠くヨーロッパは、ポルトガルや、地中海や黒海の沿岸部に生息しているようである。ちょっと、この世界分布から法則性を見出すのは難しい気がする。

この蛾の幼虫の食草は、サツマイモの葉やヒルガオの葉であるが、サツマイモの原産地は、中央アメリカ……ヒルガオの原産地は、東南アジアということで、このイモキバガという種の誕生の地を個人的に推測するのを難しくしてくれている。