ヤマトデオキノコムシ Scaphidium japonum

数日前に、近隣の雑木林で、朽ちた切り株の中から出て来た。

大きさは、7ミリぐらい。同じ雑木林内で、似た感じの昆虫と言えば、ヨツボシケシキスイ。

腹部の飛び出しと、ヨツボシケシキスイの頑丈そうな顎が見えないのが気になったが、正直、ヨツボシケシキスイで片付けてしまっていた。

しかし、先程たまたまネット上で、デオキノコムシ亜科という科が存在し、そっくりな種がいる事を知り、急遽投稿している次第である。

種名は、ヤマトデオキノコムシかな。

ちなみに、デオキノコムシのデオの意味であるが、出尾であり、飛び出した腹部を意味してるとの事である。納得。

ウスグロナミエダシャク 成虫 Phanerothyris sinearia noctivolans (Butler, 1881)

本日、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、開帳で3センチちょっとといったところだったと思う。

遠目にも初めて見るシャクガの気がしていたが、調べたところ、未投稿のウスグロナミエダシャクと判明。

幼虫の食草は、クルミである。近所で、クルミが生えている場所って言ったら、我家ぐらいしか思い当たらない。我家のクルミの木で育って来た蛾なのかなぁ。

この蛾の生息域は、国内では、北海道から九州まで。海外では、ロシア南東部、中国北東部、朝鮮半島辺りにも生息していると思われる。

ウスバミスジエダシャク 成虫 Hypomecis punctinalis conferenda (Butler, 1878)

最近、近隣でこの蛾を見かけ、写真に撮っていた。

大きさは、開帳で4センチないぐらいだったと思う。いい加減な記憶だが、37ミリぐらい。

先ほど投稿したフトオビエダシャクでも書いたが、この色合いでこの手の紋様のシャクガを同定していく作業は骨が折れる。理由は、似た種が多く、おまけに型が一つではなく、変異も多いからである。

ただ、少しづつ勘を掴んできたのか、比較的あっさりと、ウスバミスジエダシャクであろうとの結論に至った。大体、5月〜8月の間に現れる蛾のようである。

幼虫の食は、多岐に渡るようで、ここでは個別に記載しないが、この蛾がいたを見渡す限り、ブナ科のクヌギかコナラと言っておくのが無難に思える。

紋様のパターンだけが似ている種にオオバナミガタエダシャクがいるが、今回のウスバミスジエダシャクの方が全然小さいのと、後翅後端の切れ込み(波打)がオオナミガタエダシャクの方がクッキリしている気がする。

また、学名で検索したところ、Hypomecis punctinalisで検索すると、殆ど同じ特徴の写真と共に、東方の方へは、中央ヨーロッパまで生息している蛾だという事が分かった。