ナニセノメイガ 幼虫 成虫

先週、近所で写真に収めていた蛾の幼虫の名前が、ようやく判明したので、この時点で投稿する。付いてた植物はアブラナである。

体長は4センチぐらいであった。よく見ると、この幼虫が出したと思われる細い糸が張り巡らされている。辺りには、スイバやギシギシに付くハグロハバチノ幼虫ほどではないが、まぁまぁの生息数はあった。

種名は、ナニセノメイガ。ツトガ科ニセノメイガ亜科に属する蛾である。以前は、ノメイガ亜科ナノメイガと呼ばれていて、この為、ナノメイガの別名が残っている。

ちなみに、遠い昔は、ダイコンやキャベツといったアブラナ科の野菜の害虫のひとつとして知られていたが、1950年代辺りから、あまり見かけなくなり、今ではあまり見かけなくなった種と書いている記事も見かけた。


2020年11月8日追記

忘れないうちに、我家の家の外灯下に来ていたナニセノメイガの成虫の写真をアップしておく。

 

撮影年月日は、本年9月30日。

大きさは、この手のノメイガの平均サイズと言える前翅長18ミリぐらいだった気がする。

ナガメ

昨日、時折小雨降る中、近所の里山を一人で散策した。目的は、地元の昆虫や植物の写真を撮ることであった。

以下の小さな昆虫も、その時に出会い写真に収めたものだ。

名前は、ナガメ。漢字で書くと分かりやすく、菜亀と書き、要するに菜花に来るカメムシということである。

確かに、辺りは、アブラナ科の菜花の仲間が沢山生えていた。以下に、在来のアブラナの葉を食していた別個体の写真を載せておく。

オレンジの部分が、濃い個体もいれば、薄い個体もいるようである。

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2020年3月27日追記

10日ぐらい前に、庭掃除中に、雑草の中から現れた。一瞬、初見のカメムシかと少し期待に胸膨らませたが、写真をしっかりチェックした結果、ナガメだと分かった。

しかし、うちの庭には、菜の花の仲間はおろか、アブラナ科の野菜も植えたりはしていない。菜花が生えてる場所やアブラナ科の野菜が植わってる場所から5、60メートルを飛翔して、うちに辿り着いて越冬場所に選んだのか……どうなんであろう。

今年、我が家の庭で越冬していたナガメの写真を以下に投稿しておく。

ショウリョウバッタモドキ

本日、時折小雨降る中、近所の里山を一人で散策。目的は、地元の昆虫や植物の写真を撮ること。

そんな中で、本日最大のヒット昆虫は、以下の1匹である。

顔の方にピントが合い、身体の方はピンボケになってしまったが、さてさて、このバッタの名前を知っている人は居るであろうか?

私は、最近、このバッタをネット上のバッタ類の図鑑で知る事になり、是非とも出逢ってみたいと思っていたので、フィールドで生体に出会えた瞬間には、思わず笑みがこぼれてしまった。

変な表現だが、おそらく意識的には生まれて初めて出会った気がする。このバッタの名前は、ショウリョウバッタモドキ。

そして、フィールドでの出会い観察は、文献から得れる知識以上の発見をもたらしてくれる。このバッタは、他のバッタ達とは、かなり違った習性を持っている事が分かった。大抵のバッタ類は、危険を察知すると、大なり小なり跳躍してジャンプして逃げるか、翅を羽ばたかせて飛んで逃げるかの2パターンだと思うが、このショウリョウバッタモドキは、先ず、茎の裏側に横這いの形で隠れようとするのである。また、茎に平行に止まりジッとする事によって、茎と一体化しようとする擬態能力も高いと思った。実際の順番的には、この擬態がバレてると感じた時に、茎の裏側に、ささっと横歩きの形で隠れようとするである。

とにかく、ショウリョウバッタモドキに実際に出会えて、そのバッタとしての少し変わった習性も見れた事は、個人的には、とても大きな収穫だったと言いたい……とても興味深い昆虫の豆知識が一つ増えた瞬間だった。