ヒメアカタテハ  幼虫 成虫

本日、時折、小雨の降る中、近所の里山を一人で散策。幾つかの昆虫の写真を撮ることが出来た。

この幼虫が乗っているのは、本来の食草とは違うスイバかギシギシだと思われるが、この幼虫の種名はヒメアカタテハであると思う。

本来の食草は、ヨモギであり、この幼虫を見つけた辺りには、ヨモギの群落も有り、そのヨモギ群の中では、このヒメアカタテハの幼虫が作った巣を幾つか見つける事が出来た。ヨモギに居た個体を写したものが以下の写真である。

ヨモギではなく、スイバかギシギシの上に居た黒っぽい個体の写真も以下に載せておく事にする。

さて、このヒメアカタテハの成虫の蝶に関しては、秋の始まりと共に、ツマグロヒョウモンのゆらゆらとした優雅な飛び方とは違う素早い鋭い切り返しを繰り返しながらグイグイ飛ぶ少し小型の似たような紋様の蝶の存在に気が付いていた。

飛翔している時の紋様も脳裏に焼き付いているし、それが、蝶となったヒメアカタテハであると思う。

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2020年10月24日追記

巷でよく見かけるツマグロヒョウモンの雄と思い込んでいて、シャッターチャンスがあってもスルーしていた蝶に、もしかしたら、このヒメアカタテハの成虫が紛れこんでいないかとの予感がよぎったので、先ほど焦って、過去の写真を振り返ってみた。

すると、案の定、ツマグロヒョウモンの雄として注目していなかった写真の中に、?という写真を見つけて調べたところ、やはりヒメアカタテハであった。

この可能性に気が付いた理由があるとすると、最近、近隣の里山を乱舞しているキタテハの成虫を目にしながら、同じような条件に居るはずのアカタテハやヒメアカタテハの成虫って、何処に居るんだろうと疑問に思い、もしかして、同一の場所を飛んでいるツマグロヒョウモンの雄と思っている蝶がそれらではないのかという仮説を立てたのであった。

そして、仮説は予想通りの結果であった。以下に、9月27日に撮っていて、今、ヒメアカタテハであった事が判明した写真を載せておく。

ウラナミシジミ

本日、シトシトと小雨降る中、一人で近所の里山を散策。初めての場所であったので、未だ写真に収めていなかった昆虫を、多数写真に収めることが出来た。

まずは、こんな蝶の写真が撮れた。

この蝶は、元々は、南方系の蝶であり、暖かい季節に少しづつ生息域を広げながら北上して来るとのことである。暖かい西日本とかでは、成虫で越冬も出来るようであるが、北の寒い地域に移動して来た蝶は、冬に死んでしまうとのことである。生息域はとても広く、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オーストラリアにまで生息域が広がってるとのことである。

幼虫の食草は、広くマメ科の植物ということで、我家の近所では、差し当たって、葛辺りで産卵・発生しているものと思われる。

ナミテントウ

テントウムシの投稿が続いているが、良い機会なので、もう一種、テントウムシの投稿をする。

今からちょうど3年ほど前の2016年の11月に、自宅の庭で撮っていたテントウムシの写真を投稿する事にする。

ナミテントウだと思う。集団で越冬するのか、結構な数が家の樋(トイ)周りに居たのを覚えている。

このナミテントウの紋様は、個体差がとても有るらしく、この時も、これが同じ仲間なのかと疑いたくなるほど、個体差には変異があった。以下に、同種と思われるが、背中の紋様がかなり違う2個体の写真を載せておく。

因みに、ナミテントウの紋様は、メンデルの法則によって遺伝していくみたいである。そして、この多様な紋様の出現は、パニア遺伝子というものが関係しているとのことだが、同じパニア遺伝子を持つナナホシテントウが、これほどまでには紋様の多様性が現れない事を考えると、似たような種類によっても、遺伝子の複雑な絡み合い方には、差があるという事なのであろうか。

とにかく、昆虫の世界を眺めていると、紋様の個体差が大きい種とそうでないと種がいる事には気付かされる。