アオサナエ Nihonogomphus viridis Oguma, 1926. 茨城県 標高60メートル

今週末は、急にちょっと暑くなり過ぎである。6月の後半の気温ではない気がする。

ちょっと涼を求めて、川遊び(ガサガサ)でもしに行ってみた。珍しく、娘も付いて来ると言う。高速道路を使って、40分ぐらいの場所に、初めて行ってみた。

とにかく、障害物や抽水植物が殆どない川であったが、何かはいるであろうと、少ないポイントに網を入れていく。

魚影は濃くないが、魚は泳いでいるのが見える。しかし、流れはそこそこにあり、その魚の種を特定する事は出来ない。

そんな中、魚ではないが、写真を撮ってくればりに、川の定位置から逃げない(必ず戻ってくる)トンボがいた。なんとか網で掬って、石の上に乗せた一瞬を、写真に撮ってみた。

調べたところ、アオサナエの雌だと判明。この雌の緑色ベースの色合いでさへ、十分に惹かれたが、雄は、もっと緑が際立つようである。いつか見てみたいものである。

ところで、このアオサナエ……各都道府県が独自に指定するレッドデータでは、絶滅危惧Ⅰ類に指定している都道府県が四つ、絶滅危惧Ⅱ類に指定している都道府県が、七つ、準絶滅危惧種にしているのが、10都道府県に及んでいる。結構、貴重なトンボである事が分かった。

生息分布は、国内では、本州から九州まで。所謂、清流のトンボのようである。日本固有種とも言われているが、海外にもいるんだと思う。

ホンサナエ 

最近、少しづつトンボの区別が出来るようになってきた。

昨年の6月20日の写真だが、種名が分かったので、投稿してみる。撮影場所は、家から車で15分かからない辺りで、車社会の私達の田舎感覚では近場である。

写真の個体は、既に死んだ個体であったが、尾の部分の太さが、とにかく印象には残っていた。大きさ的には、大きいという訳ではなく、近隣でたまに見るオオシオカラトンボと同サイズぐらいだったと記憶している。

種名は、ホンサナエ。写真の個体はメスである。

この個体が死んでいた側には、全線コンクリート護岸の比較的幅広の浅い水路があるが、この水路が発生場所なのか、少し遠くで誕生したものが、この付近の広大な雑木林に移動して来ていたものなのか、分からない。

このホンサナエは、同じく近隣で見かけれるキイロサナエとは違い、環境省のレッドデータには載っていないが、日本全国かなりの都道府県が、準絶滅危惧種以上に指定している。11の都道府県が、絶滅危惧Ⅰ類に、9の都道府県が絶滅危惧Ⅱ類に、6の都道府県が、準絶滅危惧種に指定している。

私の暮らす茨城県の指定はない。

ホンサナエ (キイロサナエ改め)

このトンボは、最近、近隣で見かけた。

パッと見の印象として、ノシメトンボやシオカラトンボより全然大きい。大きめなヤンマ達よりは、小さい。実際には6センチちょっとぐらいの体長があったと思う。

調べたところ、キイロサナエとヤマサナエに絞られたが、胸部背側の対になってるカギ状の黄色い紋様の形状からキイロサナエと断定した。あとは、色がヤマサナエの方が薄い黄色っぽい写真が多いと思った。私が見かけたトンボは、この写真よりも普通に黄色かった。

そして、同時に、このキイロサナエが、結構、希少種である事を知った。環境省の定めるレッドデータで、準絶滅危惧種に指定されている。ということは、都道府県レベルだと多くの県がレッドデータに、このキイロサナエを登録していることが類推出来るが、実際に多くの都道府県が、絶滅危惧Ⅰ類から準絶滅危惧種まで、それぞれ都道府県独自のの指定をしている。

そんなトンボが、まだ身近にいる事が、とても嬉しい。

陸の豊かさを守ろう(Life on Land)!

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2022年12月7日追記

この投稿に使っている写真のトンボに関して、「ホンサナエですよ」との意見をもらった。もう一度、自分でキイロサナエというものを調べてみたところ、自分でも、ホンサナエかとの結論に至った。

自分の間違いを教えて下さった方……ありがとうございました。