ナツアカネ

最近、とうとうナツアカネの写真を近隣で写すことが出来たので、投稿してみる。

大きさの方は、アキアカネより微妙に小さい。体長4センチ弱のトンボで腹部は2センチぐらいである。捕まえてみると、小さいなという印象が芽生えた。

目下、近隣で見かけるトンボと言えば、ノシメトンボとアキアカネである(シオカラトンボやオオシオカラトンボのシーズンは終わっている)が、ノシメトンボが、巡洋艦なら、アキアカネが軽巡洋艦、ナツアカネが駆逐艦といったところであろうか。サイズ比較の個人的なイメージである。

ところで、アキアカネやノシメトンボに混じって、極たまに、ナツアカネが混じっているのは感じていた。ただ、いつも写真で確認出来るようにと、写真を撮ろうと近付くと、逃げられてばかりであった。

という事で、今回は、いっその事こと、捕まえてしまった。

ナツアカネとアキアカネの違いとしては、両種とも6月から12月の頭ぐらいまで見られるトンボであるが、アキアカネの方は、夏の間、涼しい高地に移動するという習性を持っている。

近隣でアキアカネよりもナツアカネを見かけない気がするが、ナツアカネは止水環境でヤゴが育ち、アキアカネの方は少し緩く流れがある環境を好むようである。

形態的特徴としては、ナツアカネのオスは、アキアカネのオスと違って、顔から胸部から尾の先まで全身赤く染まるトンボである。私は、この胸部まで赤く染まっている特徴を、フィールドで見分けている。そして、胸部を横から見た時の真ん中の黒い筋の形で、決定的にナツアカネと同定出来るのである。

ナツアカネやアキアカネに代表されるアカトンボ……昔の方が沢山いた気がする。なんか寂しさを憶える。

アキアカネ 福島県 標高800メートル

標高800メートル付近で撮影した赤トンボの仲間の種名を調べたところ、アキアカネと判明。

大きさは、一般的なトンボサイズであった。体長45ミリぐらいであろうか。

このトンボは、標高800メートル付近で撮影したが、誕生するのは、もっと平地の方で、6月頃との事である。その頃に、我家の近所で撮った似たようなトンボの写真を見返してみようと思う。きっと、アキアカネが混じっていると思う。

そして、高原で夏を過ごした後、このアキアカネは、秋に平地の里山に大群で下りて来るわけだが、確かに、小さい頃は、秋に赤トンボの大群が空に沢山飛んでいる光景によく出くわした気がする。

ただ、最近、いつ見たかなぁ〜という具合である。

ちなみに、上の写真の個体は、メスであり、雄は、もう少し腹部全体が赤くなるようである。

シオカラトンボ

本日、小一時間ほど、近隣の里山をボッチ散策(最近、このボッチという若者言葉を覚えた)した。

麦藁系のトンボが結構飛んでいるのに気が付いたので、静止しているのが居たら、写真に撮ろうと狙っていたが、何枚か投稿に使えそうな写真が撮れたと思う。

最近、我家の近所で、オオシオカラトンボのペアを捕まえて観察する機会があったが、その時得た知識で、今回のエリアに居たトンボ達が、オオシオカラトンボではない事は、飛翔中にも分かった。翅の付け根の黒い部分が見て取れなかったのである。

という事で、上の写真の個体は、シオカラトンボと判明。この黄色系(麦藁色?)で尾の先端の突起が白いのは、シオカラトンボの雌の特徴である。複眼が緑なのもシオカラトンボの雌の特徴で、雄はもう少し青っぽいようである。また、雄雌共通して、複眼の中に、どの個体も似たような細波紋様が見て取れる気がすると私は気が付いたのだが……これも、シオカラトンボの特徴と捉えて良いものだろうか。

因みに、雄の成熟個体の色は、水色で尾の方が黒く、全体に白い塩が噴いたような雰囲気である。

さて、本日のシオカラトンボ達は、カップルとなりペアリングしている光景は、一度も目撃しなかった。30メートル半径に1匹ぐらいの雌が居た印象だが、雄は何処にも居なかった気がする。

シオカラトンボの雄は何処に?それとも、未成熟の雄を、雌と捉えていたのであろうか。