オオシオカラトンボ

こないだの土曜日に、近所の谷地を小学生の娘と散歩した時に、捕まえていたトンボである。

大きさは、体長6センチぐらい。この個体は、残念ながら、持ち帰る途中に死んでしまったので、落ち着いて正確に測ることは可能である。

さて、最近、少しづつだが、トンボの見分け方が分かるようになってきた気がする。

この上の写真のトンボを、似た多種と見分ける着眼点のひとつに、翅(後翅)の付け根の黒い部分の面積がある。ここが広く黒く染まっているのは、オオシオカラトンボの特徴だと知った。

ちなみに、上の個体は、雄の色である。

以下に、同じオオシオカラトンボの雌の写真を載せておく。どうして、この個体を、オオシオカラトンボの雌と断言できるかというと、上の写真の個体と後尾中のタンデム飛行中に捕獲したからである。

観察した後、逃がしてはあげたが、翅もボロボロになってしまった。申し訳ない気持ちもある。

マユタテアカネ

本日、朝方に娘と一緒に、近所の谷地を散歩。

その際に捕まえたトンボである。

大きさは、所謂よく見るトンボ達と比べると小さくて、体長3センチないかもしれない。

所謂、赤トンボの類を調べていくと、翅の付け根の色合いや、尾部の先端が上を向いている特徴等を考慮材料として、マユタテアカネという種であろうと結論に至った。

そして、残念ながら、持ち帰る途中で、その個体が死んでしまったために、落ち着いて、マユタテアカネの名の由来である頭部顔面の眉状の斑の特徴を捉えた写真を撮る事が出来た。以下が、その写真である。

木陰の隣接する水場等に棲息する種類のようである。確かに、田んぼの脇に谷地の斜面が迫り、たくさんの木が覆い茂るような場所で捕まえた。

尾部の先が上を向いているのは、マユタテアカネの雄であり、雄の腹部は概して赤くなるようである。一方、雌の腹部は、オレンジだったり赤っだたりと個体差があるようである。また翅の方も、ノシメトンボのように先に大きな濃い色の部分が出来る個体もあるようである。

ノシメトンボ

昨日の夕方、庭の草をむしってる時に、寿命が終わりかけのこのトンボが地面に落ちていることに気がつく。

静止しているトンボを写真に収めれるチャンスは滅多にないので、家の中に持ち込み写真をパシリッ。

この翅の先が黒い種類は、トンボ類でも限られていて、更に腹部が細い特徴も加味すると、ノシメ(熨斗目)トンボであろう。

近隣では、これから晩秋まで普通によく見かけるトンボの代表種である。

さて、このトンボの習性で、今回ひとつ興味深い習性を知った。このトンボは、水中に卵を産むわけではなく、秋に水辺の近くの陸上の草に卵を産み付けるらしい。そして、卵のまま越冬し、翌春に、産卵場所が水没した時に、ヤゴへと孵化するとのことである。

俄かに一瞬信じがたい習性だし、この習性の真意も想像が付かない。取り敢えず、宿題にしておく。